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9.3. インターフェース制御スクリプト
インターフェース制御スクリプトは、システムインターフェースをアクティベート及び、非アクティベートします。制御スクリプトを呼び出す主要なインターフェース制御スクリプトは、
/sbin/ifdown
と /sbin/ifup
の 2 つあり、/etc/sysconfig/network-scripts/
ディレクトリにあります。
ifup
と ifdown
のインターフェーススクリプトは、/sbin/
ディレクトリのスクリプトへのシンボリックリンクです。いずれかのスクリプトが呼び出されると、インターフェースの値を以下のように指定する必要があります:
ifup eth0
警告
ifup
と ifdown
のインターフェーススクリプトが、ユーザーがネットワークインターフェースをアクティベート、非アクティベートするために使用すべき唯一のスクリプトです。
以下のスクリプトは、参照目的のみのために記載しています。
ネットワークインターフェースを立ち上げるプロセスで様々なネットワーク初期化タスクを実行するために使用する 2 つのファイルは、
/etc/rc.d/init.d/functions
と /etc/sysconfig/network-scripts/network-functions
です。詳細は 「ネットワーク関数ファイル」 を参照してください。
インターフェースが指定され、要求を実行するユーザーがインターフェースの制御を許可されたことが確認されると、適切なスクリプトによってインターフェースはアクティベート、非アクティベートされます。以下は
/etc/sysconfig/network-scripts/
ディレクトリにある一般的なインターフェース制御スクリプトです:
ifup-aliases
- 1 つのインターフェースに複数の IP アドレスが関連付けされる場合に、インターフェース設定ファイルから IP エイリアスを設定します。
ifup-ippp
及びifdown-ippp
- ISDN インターフェースをアクティベート、非アクティベートします。
ifup-ipv6
及びifdown-ipv6
- IPv6 インターフェースをアクティベート、非アクティベートします。
ifup-plip
- PLIP インターフェースをアクティベートします。
ifup-plusb
- ネットワーク接続のため USB インターフェースをアクティベートします。
ifup-post
及びifdown-post
- インターフェースがアクティベート、非アクティベートされた後に実行されるコマンドが含まれます。
ifup-ppp
及びifdown-ppp
- PPP インターフェースをアクティベート、非アクティベートします。
ifup-routes
- インターフェースがアクティベートされると、デバイスに対する静的ルートを追加します。
ifdown-sit
及びifup-sit
- IPv4 接続内の IPv6 トンネルをアクティベート、非アクティベートすることに関連する関数呼び出しが含まれます。
ifup-wireless
- ワイヤレスインターフェースをアクティベートします。
警告
/etc/sysconfig/network-scripts/
ディレクトリのスクリプトを削除または変更すると、インターフェース接続の動作が不規則になる、または障害が発生する場合があります。そのため、ネットワークインターフェースに関連するスクリプトの修正は、上級ユーザーのみが行うことをお勧めします。
すべてのネットワークスクリプトを同時に操作する最も簡単な方法は、以下のコマンドで例示しているように、ネットワークサービス (
/etc/rc.d/init.d/network
) で /sbin/service
コマンドを使用することです。
/sbin/service network action
ここでは、action は
start
、stop
、または restart
のいずれかになります。
以下のコマンドを使用すると、設定済みのデバイスと現在アクティブなネットワークインターフェースの一覧を表示できます:
/sbin/service network status