8.3. 接続の確立

8.3.1. 有線 (イーサネット) 接続の確立

有線ネットワーク接続を確立するには、NetworkManager アプレットを右クリックして、コンテクストメニューを開きます。ネットワークを有効にする ボックスにチェックが入っていることを確認して、接続を編集する をクリックします。これで ネットワーク接続 ウィンドウが表示されます。このウィンドウは、通常ユーザーとして以下のコマンドを実行して開くこともできます。
~]$ nm-connection-editor &
必要に応じて矢印をクリックして、接続リストを表示/非表示させます。
新規作成の System eth0 接続を表示しているネットワーク接続ウィンドウ

図8.6 新規作成の System eth0 接続を表示しているネットワーク接続ウィンドウ

システムのスタートアップスクリプトは、デフォルトで全システム上で System eth0 と呼ばれる単独の有線接続を作成・設定します。System eth0 は編集できますが、個人のカスタム設定で新規に有線接続を作成することが推奨されます。新規の有線接続を作成するには、追加 ボタンをクリックし、表示されるリストから 有線 を選択して 作成 ボタンをクリックします。
「接続のタイプを選択」から新規接続のタイプを選択

図8.7 「接続のタイプを選択」から新規接続のタイプを選択

注記

追加 ボタンをクリックして新規接続を追加すると、接続タイプのリストが表示されます。選択後に作成 ボタンをクリックすると、NetworkManager はその接続の新規設定ファイルを作成し、既存接続の編集に使用されるダイアログと同じものが開きます。これらのダイアログには違いはありません。結局は常に接続を編集することになります。唯一の違いは、その接続が以前から存在してものか、あるいは 追加 をクリックして NetworkManager が作成したばかりのものか、という点だけです。
新規作成された有線接続 System eth0 の編集

図8.8 新規作成された有線接続 System eth0 の編集

接続名、自動接続の動作、及び可用性セッティングの設定

編集 ダイアログ内の3つのセッティングはすべての接続タイプに共通です:
  • 接続名 — ネットワーク接続の名前を入力します。この名前は、ネットワーク接続 ウィンドウの 有線 セクションでこの接続の表示に使用されます。
  • 自動接続する — このボックスにチェックを入れると、この接続が利用可能な時にNetworkManager が自動接続します。詳細については 「ネットワークへの自動接続」 を参照してください。
  • すべてのユーザーに利用可能 — このシステム上のすべてのユーザーに利用可能な接続を作成するには、このボックスにチェックを入れます。この設定を変更するには root 権限が必要な場合があります。詳細については「ユーザー接続とシステム接続」 を参照してください。

有線タブの設定

設定可能な残りの 3 つのセッティングは 有線 タブ内にあります。1 つ目は MAC (Media Access Control) アドレスを指定するテキスト入力フィールドで、2 つ目はクローンした MAC アドレス を指定し、3 つ目は MTU (Maximum Transmission Unit) の値を指定します。通常、MAC アドレス のフィールドは空白に、MTU自動 にしておきます。有線接続を 2 つ目または特定の NIC に関連付けたり、高度なネットワーキングを実行していない限り、これらのデフォルト値で十分です。特別な設定については以下の説明を参照して下さい。
MAC アドレス
ネットワークインターフェイスカード (NIC) などのネットワークハードウェアは、システムに対してハードウェアを識別する特有の MAC アドレス (Media Access Control; 別名 ハードウェアアドレス) を持っています。ip addr コマンドを実行すると、各インターフェイスに関連した MAC アドレスが表示されます。例えば、以下の ip addr の出力では、eth0 インターフェイス用の MAC アドレス ( 52:54:00:26:9e:f1) は link/ether キーワードの直後に表示されています。
~]# ip addr
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 16436 qdisc noqueue state UNKNOWN
    link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
    inet 127.0.0.1/8 scope host lo
    inet6 ::1/128 scope host
       valid_lft forever preferred_lft forever
2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UNKNOWN qlen 1000
    link/ether 52:54:00:26:9e:f1 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 192.168.122.251/24 brd 192.168.122.255 scope global eth0
    inet6 fe80::5054:ff:fe26:9ef1/64 scope link
       valid_lft forever preferred_lft forever
1つのシステムに単独の、または複数の NIC をインスと-ルできます。ですから、MAC アドレス フィールドでは特定の接続 (または接続群) に対して特定の NIC を関連付けることができます。前述のように ip addr コマンドを使用することで、MAC アドレスが判定できるため、その値をコピーして MAC アドレステキスト入力フィールドに貼り付けることができます。
クローンした MAC アドレスフィールドは、ネットワークサービスが特定の MAC アドレスに限定され、その MAC アドレスをエミュレートする必要があるという状況で多く使用されます。
MTU
MTU (Maximum Transmission Unit) の値は、接続が転送に使用する最大パケット数のバイトサイズを示します。この値は、IPv4 の使用ではデフォルトで 1500 となり、IPv6 の使用では可変数 1280 かそれ以上がデフォルトとなります。一般的に指定や変更をする必要はありません。

新規 (または修正した) 接続を保存して他の設定をする

有線接続の編集が終了して、適用 ボタンをクリックするとNetworkManager は即座にカスタマイズした設定を保存します。設定が正しければ、NetworkManager 通知スペースアプレットから新規またはカスタマイズした接続を選択して、その接続が確立されます。新規または変更した接続の使用に関する詳細については 「ネットワークへの接続」 を参照してください。
既存の接続をさらに設定をするには、ネットワーク接続 ウィンドウ内でその接続を選択し、編集 をクリックして 編集 ダイアログに戻ります。
そして、以下のいずれかの設定をします: