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23.9.3. timemaster オプションの設定

手順23.1 timemaster 設定ファイルの編集

  1. デフォルト設定を変更するには、root で編集するために /etc/timemaster.conf ファイルを開きます。
    ~]# vi /etc/timemaster.conf
  2. timemaster を使用して制御する必要のある各 NTP サーバーについて、[ntp_server address] セクションを作成します。この例の短いポーリング値はパブリックサーバーに適していません。適切な minpoll 値および maxpoll 値の説明は、22章ntpd を使用した NTP 設定 を参照してください。
  3. ドメインで使用するインターフェースを追加するには、#[ptp_domain 0] セクションを編集してインターフェースを追加します。必要に応じて追加のドメインを作成します。以下に例を示します。
    [ptp_domain 0]
           interfaces eth0
    
           [ptp_domain 1]
           interfaces eth1
  4. このシステムの NTP デーモンとして ntpd を使用する必要がある場合は、[timemaster] セクションのデフォルトエントリーを chronyd から ntpd に変更します。ntpd と chronyd の相違点は、「chrony スイートを使用した NTP 設定」を参照してください。
  5. このシステムで chronydNTP サーバーとして使用する場合は、[chrony.conf] セクションのデフォルトの include /etc/chrony.conf エントリーの下に追加オプションを追加します。/etc/chrony.conf へのパスが変更された場合は、デフォルトの include エントリーを編集します。
  6. このシステムで ntpdNTP サーバーとして使用する場合は、[ntp.conf] セクションのデフォルトの include /etc/ntp.conf エントリーの下に追加オプションを追加します。/etc/ntp.conf へのパスが変更された場合は、デフォルトの include エントリーを編集します。
  7. [ptp4l.conf] セクションに、ptp4l に生成される設定ファイルにコピーされるオプションを追加します。本章では、共通オプションについて説明します。詳細は、ptp4l(8) man ページを参照してください。
  8. [chronyd] セクションに、timemaster で呼び出される場合に chronyd に渡されるコマンドラインオプションを追加します。chronyd の使用に関する詳細は、「chrony スイートを使用した NTP の設定」を参照してください。
  9. [ntpd] セクションに、timemaster で呼び出される場合に ntpd に渡されるコマンドラインオプションを追加します。ntpd の使用方法は、22章ntpd を使用した NTP 設定 を参照してください。
  10. [phc2sys] セクションに、timemaster で呼び出される場合に phc2sys に渡すコマンドラインオプションを追加します。本章では、共通オプションについて説明します。詳細は、phy2sys(8) man ページを参照してください。
  11. [ptp4l] セクションに、timemaster で呼び出される場合に ptp4l に渡されるコマンドラインオプションを追加します。本章では、共通オプションについて説明します。詳細は、ptp4l(8) man ページを参照してください。
  12. 設定ファイルを保存し、timemaster を再起動するには、root で以下のコマンドを実行します。
    ~]# service timemaster restart