Red Hat Training

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24.2. アップグレードへの準備

カーネルをアップグレードする前に、予防的な前準備手順の実行をお薦めします。
まず、システム用に機能するブートメディアがあることを確認します。ブートローダーが新しいカーネルをブートするように正しく設定されていない場合、このメディアを使って Red Hat Enterprise Linux をブートすることができます。
USB メディアは多くの場合、ペンドライブ とか、サムディスク とか、キー などと呼ばれるフラッシュデバイスの形式で、あるいは、外部接続のハードディスクとして提供されています。このタイプのほとんどすべてが VFAT ファイルシステムとしてフォーマットされています。但し、ext2ext3、または VFAT としてフォーマットされているメディア上でブート可能な USB メディアを作成することができます。
ディストリビューションのイメージファイル、または最低限ブートメディア (minimal boot media) イメージを USB メディアに転送することができます。デバイスには十分な空き領域があることを確認して下さい。およそ 4 GB がディストリビューション DVD イメージ用に必要で、およそ 700 MB がディストリビューション CD イメージ用に、そしておよそ 10 MB が最低限ブートメディアイメージ用に必要です。
Red Hat Enterprise Linux のインストール DVD、またはインストール CD-ROM#1 からの boot.isoファイルのコピーと、およそ 16 MB の空き領域を持つ VFAT ファイルシステムでフォーマットした USB ストレージデバイスが必要になります。以下の手順は、コピー先のファイルと同じパス名でない限りは USB ストレージデバイス上の既存のファイルに影響を与えません。USB ブートメディアを作成するには、root ユーザーとして以下のコマンドを実行します。
  1. USB ストレージデバイス上に SYSLINUX ブートローダーをインストール
    ~]# syslinux /dev/sdX1 
    ... ここで sdX はデバイス名です。
  2. boot.iso と USB ストレージデバイス用にマウントポイントを作成します:
    ~]# mkdir /mnt/isoboot /mnt/diskboot
  3. boot.iso をマウントします:
    ~]# mount -o loop boot.iso /mnt/isoboot
  4. USB ストレージデバイスをマウントします:
    ~]# mount /dev/<sdX1> /mnt/diskboot
  5. boot.iso から USB ストレージデバイスへ ISOLINUX ファイルをコピーします:
    ~]# cp /mnt/isoboot/isolinux/* /mnt/diskboot
  6. boot.iso からの isolinux.cfg ファイルを USB デバイス用の syslinux.cfg ファイルとして使用します:
    ~]# grep -v local /mnt/isoboot/isolinux/isolinux.cfg > /mnt/diskboot/syslinux.cfg
  7. boot.iso と USB ストレージデバイスをアンマウントします:
    ~]# umount /mnt/isoboot /mnt/diskboot
  8. このブートメディアでマシンを再起動して、ブート出来ることを確認してから他の操作に移ります。
別の方法としては、フロッピィディスクを持つシステム上でブートディスクを作成するには、mkbootdisk パッケージをインストールして、root としてmkbootdisk コマンドを実行します。このパッケージをインストールした後にその使用法について、man mkbootdisk man ページを参照して下さい。
どのカーネルがインストールされているかを判定するには、シェルプロンプトでコマンド yum list installed "kernel-*" を実行します。その出力はシステムのアーキテクチャに応じて、以下のパッケージのすべてか、または一部を示すでしょう。バージョン番号も変化するかも知れません:
~]# yum list installed "kernel-*"
kernel.x86_64                   2.6.32-17.el6           @rhel-x86_64-server-6
kernel-doc.noarch               2.6.32-17.el6           @rhel-x86_64-server-6
kernel-firmware.noarch          2.6.32-17.el6           @rhel-x86_64-server-6
kernel-headers.x86_64           2.6.32-17.el6           @rhel-x86_64-server-6
この出力から、カーネルのアップグレードの為にダウンロードすべきパッケージを判断します。シングルプロセッサのシステムには、必要なパッケージは kernel パッケージのみです。異なるパッケージの説明には、「カーネルパッケージの概要」 を参照してください。