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11.2.25. キックスタート中にユーザーを SSSD キャッシュにシードする方法
注記
ユーザーアカウントを手動で追加するには、
sssd-tools
パッケージをインストールする必要があります。
SSSD では、リモートドメインのユーザーは、そのユーザーの ID が ID プロバイダーから取得されるまで、ローカルシステムの利用ができません。しかし、ユーザーがログインするまで利用できないネットワークインターフェースもいくつかあり、ユーザー ID がネットワーク上のどこかにある場合は、ユーザーはログインできません。この場合、適切なドメインに関連したそのユーザーの ID で SSSD キャッシュをシードすることが可能で、これによりユーザーはローカルでログインし、適切なインターフェースを有効にできます。
これは以下のように
sss_seed
ユーティリティを使用して行います。
sss_seed --domain EXAMPLE.COM --username testuser --password-file /tmp/sssd-pwd.txt
このユーティリティは、少なくともユーザー名とドメイン名、パスワードを識別するオプションを必要とします。
--domain
は SSSD 設定からドメイン名を提供します。このドメイン名は、SSSD 設定に存在している必要があります。--username
は、ユーザーアカウントの短縮名です。--password-file
は、シードエントリーの一時的なパスワードを含むファイルのパスおよび名前用です。ユーザーアカウントが SSSD キャッシュに既にある場合は、このファイルの一時的なパスワードが SSSD キャッシュの保存済みパスワードを上書きします。
追加のアカウント設定オプションは、
sss_seed(8)
man ページに一覧表示されます。
これはほとんどの場合、キックスタートもしくは自動セットアップの一部として実行されるので、SSSD を有効にし、SSSD ドメインをセットアップし、パスワードファイルを作成する大規模なスクリプトの一部となります。以下に例を挙げます。
authconfig --enablesssd --enablesssdauth --update function make_sssd { cat <<- _EOF_ [sssd] domains = LOCAL services = nss,pam [nss] [pam] [domain/LOCAL] id_provider = local auth_provider = local access_provider = permit _EOF_ } make_sssd >> /etc/sssd/sssd.conf function make_pwdfile { cat <<1 _EOF_ password _EOF_ } make_pwdfile >> /tmp/sssd-pwd.txt sss_seed --domain EXAMPLE.COM --username testuser --password-file /tmp/sssd-pwd.txt