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付録A 一貫したネットワークデバイスの命名

Red Hat Enterprise Linux 6 は、ネットワークインターフェイス用に一貫したネットワークデバイス命名を提供します。この機能はインターフェイスの位置判定と区別が容易になるようにシステム上のネットワークインターフェイスの名前を制定します。
伝統的に Linux のネットワークインターフェイスは eth[0123…] などのように数値が付きました。しかし、これらの名前は必ずしもシャーシー上の実際のラベルと一致していません。複数のネットワークアダプターを持つ最近のサーバープラットフォームはこれらのインターフェイスについて非断定的な非直感的な命名に遭遇する可能性があります。この懸念はマザーボードに組み込まれたネットワークアダプター(Lan-on-Motherboard, 略語で LOM) と後付け (シングル及びマルチのポート) アダプターの両方に該当します。
新しい命名慣習では、組み込み型でも PCI スロットタイプでもその物理的位置に応じて名前をネットワークインターフェイスに割り当てます。この命名慣習に転向することにより、システム管理者はネットワークポートの物理的位置を想像したり、あるいは一貫した順序でそれらを命名し直すためにシステムを修正したりする必要は無くなります。
biosdevname プログラムで実装されているこの機能は、すべての組み込み型ネットワークインターフェイス、PCI カードネットワークインターフェイス、及び仮想機能ネットワークインターフェイスを、既存の eth[0123…] から 表A.1「新しい命名慣習」 に示してあるような新しい命名慣習へと変更するでしょう。

表A.1 新しい命名慣習

デバイス 旧式の名前 新しい名前
組み込み型ネットワークインターフェース (LOM) eth[0123…] em[1234…][a]
PCI カードネットワークインターフェース eth[0123…] p<スロット>p<イーサネットポート>[b]
仮想機能 eth[0123…] p<スロット>p<イーサネットポート>_<仮想インターフェイス>[c]
[a] 新しい数値は 1から始まります。
[b] 例えば: p3p4
[c] 例えば: p3p4_1
システム管理者は /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules にルールを書き込むことでデバイス名を希望の形式に変更することができます。この書き込みルールが物理位置命名慣習より優先されることになります。

A.1. 影響を受けるシステム

一貫したネットワークデバイス命名は、Dell PowerEdge のセット、C Series、及び Precision Workstation のシステム用にデフォルトで有効になっています。Dell システムに対するインパクトの詳細については https://access.redhat.com/kb/docs/DOC-47318 をご覧下さい。
他のシステムすべてに於いて、この命名方式はデフォルトで無効になっています。詳細については 「システムの要件」 及び 「この機能の有効化と無効化」 を参照して下さい。
システムのタイプに関係なく、Red Hat Enterprise Linux 5 ホストの下で実行している Red Hat Enterprise Linux 6 ゲストはデバイスの改名がありません。その理由は仮想マシンの BIOS が SMBIOS 情報を提供しないからです。Red Hat Enterprise Linux 6.0 から Red Hat Enterprise Linux 6.1 へのアップグレードは影響を受けませんので、旧式の eth[0123…] 命名慣習が継続して使用されます。