22.2. グラフィカルユーザーインターフェイスの使用

ABRT デーモンは、問題レポートの作成時に、毎回ブロードキャスト D-Bus メッセージを送信します。ABRT 通知アプレットが実行中の場合には、このメッセージをとらえて、通知スペースにオレンジ色の警告アイコンを表示します。このアイコンを使用して ABRT GUI アプリケーションを開くことができます。もしくは、アプリケーションシステムツール自動バグ報告ツール のメニューアイテムを選択して、ABRT GUI を表示することもできます。
或いは、以下のようにコマンドラインから ABRT GUI を実行することもできます:
~]$ abrt-gui &
ABRT GUI は、検出された問題を確認/報告/削除する、簡単で直感的方法を提供します。ABRT ウィンドウには検出された問題の一覧が表示されます。各問題エントリは、障害が発生したアプリケーション名、アプリケーションがクラッシュした理由、その問題が最後に発生した日付によって構成されます。
ABRT GUI の実行例

図22.2 ABRT GUI の実行例

問題報告の行をダブルクリックすると、問題の詳細情報にアクセスして、問題の分析方法と報告先を決定することができます。
詳細な問題データの例

図22.3 詳細な問題データの例

まず最初に、発生した問題についての追加情報を提供するように要求されます。問題がどのように発生したか、どのような手順でその問題を再現することができるかについての情報を提供する必要があります。次のステップでは、問題の分析方法を選択し、設定に応じてバックトレースを生成します。分析とバックトレース生成を省略することもできますが、開発者は問題について可能な限り多くの情報を必要とすることを念頭に置いて下さい。バックトレースは常時修正可能なので、問題データを送信する前には、提供したくない機密情報を削除することができます。
問題分析方法の選択

図22.4 問題分析方法の選択

問題分析中の ABRT

図22.5 問題分析中の ABRT

次に、問題を報告する方法を選択します。Red Hat Enterprise Linux をご使用の場合には、Red Hat カスタマーサポートを選択することを推奨します。
問題レポーターの選択

図22.6 問題レポーターの選択

Red Hat カスタマーサポートを報告先に選択した際に、このイベントが未設定の場合には、このイベントが適切に設定されていないという警告が表示され、設定を行うためのオプションが提供されます。
警告 - Red Hat カスタマーサポートが未設定の場合

図22.7 警告 - Red Hat カスタマーサポートが未設定の場合

ここでは、Red Hat ログイン情報 (取得方法及びイベント設定に関する詳細は 「ABRT GUI でのイベント設定」 を参照) を提供する必要があります。適切な情報を提供しないと、問題の報告は失敗してしまいます。
Red Hat カスタマーサポートの設定ウィンドウ

図22.8 Red Hat カスタマーサポートの設定ウィンドウ

報告の方法を選択し、正しく設定を済ませたら、バックトレースを再確認して、報告するデータを確定します。
問題バックトレースの再確認

図22.9 問題バックトレースの再確認

報告するデータの確認

図22.10 報告するデータの確認

最後に、問題データが選択した報告先に送信されたら、別の方法で問題の報告を継続するか、問題の処理を終了するかを選択することができます。Red Hat カスタマーサポートデータベースに報告した場合には、問題ケースがデータベースに提出されます。この時点から、報告プロセス中に提供した問題の解決の進捗状況が電子メールで通知されるようになります。又、問題ケースが作成された際に ABRT GUI で提供された URL や Red Hat サポートからの電子メールで問題ケースを確認することもできます。
Red Hat カスタマーサービスデータベースに問題を報告中

図22.11 Red Hat カスタマーサービスデータベースに問題を報告中