8.2.4. ユーザー接続とシステム接続

NetworkManager の接続は、常に ユーザー接続システム接続 のどちらかです。管理者が設定したシステム固有のポリシーによっては、ユーザーがシステム接続の作成や変更を行うのに root 権限が必要となる場合があります。NetworkManager のデフォルトのポリシーにより、ユーザーはユーザー接続の作成と変更を行うことができますがシステム接続の追加、変更、削除を行うには root 権限が必要です。
ユーザー接続は、それらを作成するユーザーに固有なためそのように呼ばれます。システム接続では、設定が /etc/sysconfig/network-scripts/ ディレクトリ (主に ifcfg-<network_type> インターフェース設定ファイル内) に保管されるのに対して、ユーザー接続の設定は GConf 設定データベースと GNOME キーリングに保管され、ユーザー接続の設定を作成したユーザーのログインセッション中のみに利用可能です。このため、デスクトップセッションをログアウトすると、ユーザー固有の接続は利用できなくなります。

注記

NetworkManager では、GConf 及び GNOME のキーリングアプリケーションを使用して、ユーザー接続設定を保管します。これらの設定はデスクトップセッションに固有であるため、個々の VPN 接続はユーザー接続として設定することが強く推奨されます。その場合、システム上の root 以外のユーザーはこの接続の表示やアクセスは全くできなくなります。
これに対し、システム接続は、ブート時に利用可能となるためデスクトップセッションに最初にログインしなくても、システム上の他のユーザーは使用することができます。
NetworkManager は、ユーザー接続とシステム接続間の切り替えを迅速かつ便利に行うことができます。ユーザー接続をシステム接続に変換すると、NetworkManager/etc/sysconfig/network-scripts/ ディレクトリの関連したインターフェース設定ファイルを作成し、ユーザーセッションから GConf 設定を削除します。逆に、システム接続をユーザー固有の接続に変換すると、 NetworkManager はシステム全体の設定ファイルを削除して、対応する GConf/GNOME キーリング設定を作成します。
Available to all users (すべてのユーザーに利用可能) のチェックボックスで、接続をユーザー固有、またはシステム全体で有効にするかを制御します。

図8.5 Available to all users (すべてのユーザーに利用可能) のチェックボックスで、接続をユーザー固有、またはシステム全体で有効にするかを制御します。

手順8.2 システム全体の接続からユーザー固有の接続への変更、またはその逆

注記

システムのポリシーによっては、接続をユーザー固有またはシステム全体に変更するために、システムで root 権限が必要となる場合があります。
  1. 通知スペースにある NetworkManager アプレットのアイコンを右クリックして、接続を編集する をクリックすると、ネットワーク接続 ウィンドウが表示されます。
  2. 必要に応じて、左側の矢印をクリックし、利用可能なネットワーク接続のタイプを表示/非表示させます。
  3. 設定したい接続を選択して、編集 をクリックします。
  4. すべてのユーザーに利用可能 のチェックボックスにチェックマークを付けることで、NetworkManager は接続をシステム全体の接続にします。システムのポリシーによっては、PolicyKit アプリケーションが root パスワードの入力を求める場合があります。その場合には、root パスワードを入力して、変更を完了します。
    逆に、すべてのユーザーに利用可能 のチェックボックスからチェックマークを外すと、接続はユーザー固有となります。