第8章 NetworkManager

NetworkManager (ネットワークマネージャ) は、ネットワークデバイスと接続が利用可能な時にそれらをアクティブに維持するよう試行する動的ネットワーク制御及び設定システムです。NetworkManager は、コアデーモン、ネットワークステータス情報を提供する GNOME 通知スペースアプレット、及び接続とインターフェースの作成、編集、削除が可能なグラフィカル設定ツールで構成されています。NetworkManager を使用すると、イーサネット、ワイヤレス、モバイルブロードバンド (携帯 3G など)、DSLPPPoE (Point-to-Point over Ethernet イーサネット経由のポイントツーポイントプロトコル) のようなタイプの接続を設定できます。さらに、 NetworkManager により、ネットワークエイリアス、静的ルート、DNS 情報、VPN 接続の他、多くの接続固有のパラメータの設定が可能になります。そして、NetworkManager は D-Bus により効果的な API を提供するため、アプリケーションはネットワークの設定と状態をクエリ、制御することができます。
これまでの Red Hat Enterprise Linux のバージョンには、Network Administration Tool (ネットワーク管理ツール) が同梱されていました。これは、一般的にはコマンドラインの呼び出しにちなみ system-config-network として知られています。Red Hat Enterprise Linux 6 では、以前の Network Administration ToolNetworkManager に代わり、ユーザー固有のモバイルブロードバンド設定など強化した機能を備えています。また、Red Hat Enterprise Linux 6 ではインターフェース設定ファイルを編集してネットワークを設定することも可能です。詳細は 9章ネットワークインターフェース を参照してください。
NetworkManager は、デフォルトで Red Hat Enterprise Linux にインストールされている場合があります。確実にインストールするには、root ユーザーで、以下のコマンドを実行します:
~]# yum install NetworkManager

8.1. NetworkManager デーモン

NetworkManager デーモンは root 権限で実行し、通常ブート時に起動するように設定されています。root で次のコマンドを入力すると、NetworkManager デーモンが実行しているか確認できます:
~]# service NetworkManager status
    NetworkManager (pid  1527) is running...
service コマンドは、NetworkManager サービスが実行していない場合には NetworkManager is stopped (NetworkManager は停止しています) と報告します。現在のセッションで起動するには、以下のコマンドを入力します:
~]# service NetworkManager start
chkconfig コマンドを実行して、システムがブートするたびに NetworkManager が確実に起動するようにします:
~]# chkconfig NetworkManager on
サービスの起動、停止、管理とランレベルの詳細については 10章サービスとデーモン を参照してください。