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22.4.4. ABRT 固有の設定

ABRT の標準インストールでは、現在以下のような ABRT 固有の設定ファイルを提供しています:
  • /etc/abrt/abrt.confabrtd サービスの動作を変更することができます。
  • /etc/abrt/abrt-action-save-package-data.confabrt-action-save-package-data プログラムの動作を変更することができます。
  • /etc/abrt/plugins/CCpp.conf — allows you to modify the behavior of ABRT のコアキャッチングフックの動作を変更することができます。
/etc/abrt/abrt.conf ファイルでサポートされている設定指示文は以下の通りです:
WatchCrashdumpArchiveDir = /var/spool/abrt-upload
このディレクトリーは、デフォルトではコメントアウトされています。abrtd が指定のディレクトリ内にあるクラッシュダンプの tarball アーカイブ (.tar.gz) を自動的にアンパックするようにしたい場合に、これを有効にします。上記の例では、/var/spool/abrt-upload/ ディレクトリとなっています。このディレクティブでディレクトリを指定する場合は必ず、そのディレクトリが実際に存在し、abrtd による書き込みが可能であることを確認する必要があります。ABRT デーモンは、このディレクトリを自動的には作成しません。このオプションのデフォルト値を変更する場合は、ABRT の適正な機能を確保するために、このディレクトリが DumpLocation オプションで指定されたディレクトリと同一のもので あってはならない ことに注意してください。

警告

クラッシュダンプアーカイブの場所の変更を、先に SELinux ルールで反映しないで行うと、SELinux に拒否されてしまいます。SELinux における ABRT の実行に関する詳しい情報は、abrt_selinux(8) の man ページを参照して下さい。
SELinux の使用中にこのオプションを有効にする場合は、以下のコマンドを実行して、適切なブール値を設定し、ABRT が public_content_rw_t ドメインに書き込みできるようにする必要があることを念頭に置いて下さい。
 setsebool -P abrt_anon_write 1 
MaxCrashReportsSize = <size_in_megabytes>
このオプションは、ABRT が全ユーザーからの全問題情報を格納するのに使用するストレージの容量をメガバイト単位で設定します。デフォルトの設定値は 1000 MB です。ここで指定したクォータに達した後に ABRT が問題の取得を継続すると、新たなクラッシュダンプ用にスペースを空けるために、最も古く、最も大きなファイルが削除されます。
DumpLocation = /var/spool/abrt
このディレクティブは、デフォルトではコメントアウトされています。問題のコアダンプとその他すべての問題データを格納する、問題データディレクトリが作成される場所を指定します。デフォルトの場所は、/var/spool/abrt ディレクトリに指定されています。このディレクティブでディレクトリを指定する場合には必ず、そのディレクトリが実際に存在し、abrtd による書き込みが可能であることを確認する必要があります。このオプションのデフォルト値を変更する場合は、ABRT の適正な機能を確保するために、このディレクトリが WatchCrashdumpArchiveDir オプションで指定されたディレクトリと同一のもので あってはならない ことに注意してください。

警告

ダンプの場所の変更を、先に SELinux ルールで反映しないで行うと、SELinux に拒否されてしまいます。SELinux における ABRT の実行に関する詳しい情報は、abrt_selinux(8) の man ページを参照して下さい。
SELinux の使用中にこのオプションを有効にする場合は、以下のコマンドを実行して、適切なブール値を設定し、ABRT が public_content_rw_t ドメインに書き込みできるようにする必要があることを念頭に置いて下さい。
 setsebool -P abrt_anon_write 1 
以下の設定指示文は、/etc/abrt/abrt-action-save-package-data.conf ファイルでサポートされています:
OpenGPGCheck = <yes/no>
OpenGPGCheck 指示文を yes (デフォルト設定) に設定すると、ABRT は、/etc/abrt/gpg_keys ファイルに場所が記載されている GPG キーで署名されたパッケージで提供されているアプリケーションでのクラッシュの分析と処理のみを実行するように指示されます。OpenGPGCheckno に設定すると、ABRT は、すべてのプログラム内のクラッシュをキャッチするように指示されます。
BlackList = nspluginwrapper, valgrind, strace, [<MORE_PACKAGES> ]
BlackList 指示文の後に一覧表示してあるパッケージやバイナリ内のクラッシュは、ABRT では処理されません。ABRT がその他のパッケージやバイナリを無視するように設定したい場合は、ここにカンマで区切って列挙します。
ProcessUnpackaged = <yes/no>
この指示文は ABRT に対して、どのパッケージにも属しない実行ファイルにおけるクラッシュを処理するかどうかを指示します。デフォルトの設定値は no です。
BlackListedPaths = /usr/share/doc/*, */example*
これらのパスにある実行ファイルでのクラッシュは、ABRT には無視されます。
以下の設定指示文は、/etc/abrt/plugins/CCpp.conf ファイルでサポートされています:
MakeCompatCore = <yes/no>
この指示文は、ABRT がインストールされていない場合に実行されるように、ABRT のコアキャッチングフックがコアファイルを作成すべきかどうかを指定します。コアファイルは、通常クラッシュしたプログラムの現行ディレクトリ内に作成されますが、これは、ulimit -c の設定値で許可されている場合のみとなります。この指示文は、デフォルトでは yes に設定されています。
SaveBinaryImage = <yes/no>
この指示文は、ABRT のコアキャッチングフックがバイナリイメージをコアダンプに保存すべきかどうかを指定します。バイナリイメージは、削除されたバイナリ内で発生したクラッシュをデバッグする際に役立ちます。デフォルトの設定は no です。