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Red Hat Training
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22.4.2. ABRT の標準インストールでサポートされているイベント
ABRT の標準インストールは、現在数多くの分析/収集/報告イベントを提供しています。これらの一部は、ABRT GUI アプリケーションを使用して設定することもできます (ABRT GUI を使用したイベント設定に関する詳しい説明は、「ABRT GUI でのイベント設定」 を参照)。ABRT GUI では、ユーザーが読みやすいように、完全なイベント名ではなく、イベント名の一意の部分のみが表示されます。例えば、
analyze_xsession_errors
イベントは、ABRT GUI では Collect .xsession-errors
と表示されます。ABRT の標準インストールで提供されるデフォルトの分析/収集/報告イベントの一覧は以下の通りです:
- analyze_VMcore — VM コアの分析core
- アプリケーションの問題データに対して、GDB (GNU デバッガ) を実行し、カーネルの
backtrace
を生成します。このイベントは、/etc/libreport/events.d/vmcore_event.conf
設定ファイルで定義されています。 - analyze_LocalGDB — Local GNU Debugger (ローカル GNU デバッガ)
- アプリケーションの問題データに対して、GDB (GNU デバッガ) を実行し、プログラムの
backtrace
を生成します。このイベントは、/etc/libreport/events.d/ccpp_event.conf
設定ファイルで定義されています。 - analyze_xsession_errors — Collect .xsession-errors
~/.xsession-errors
ファイルから関連性のある行を問題レポートに保存します。このイベントは、/etc/libreport/events.d/ccpp_event.conf
設定ファイルで定義されています。- report_Logger — Logger (ロガー)
- 問題レポートを作成し、指定のローカルファイルに保存します。このイベントは、
/etc/libreport/events.d/print_event.conf
設定ファイルで定義されています。 - report_RHTSupport — Red Hat Customer Support (Red Hat カスタマーサポート)
- 問題を Red Hat テクニカルサポートシステムに報告します。このオプションは、Red Hat Enterprise Linux のユーザーが対象です。このイベントは、
/etc/libreport/events.d/rhtsupport_event.conf
設定ファイルで定義されています。 - report_Mailx — Mailx
- Mailx ユーティリティを使用して、レポートを指定の電子メールアドレスに送信します。このイベントは、
/etc/libreport/events.d/mailx_event.conf
設定ファイルで定義されています。 - report_Kerneloops — Kerneloops.org
- カーネルの問題を oops トラッカーに送信します。このイベントは、
/etc/libreport/events.d/koops_event.conf
設定ファイルで定義されています。 - report_Uploader — Report uploader (レポートアップローダー)
FTP
またはSCP
プロトコルを使用して、tarball (.tar.gz) アーカイブ及び問題データを、選択したデスティネーションにアップロードします。このイベントは、/etc/libreport/events.d/uploader_event.conf
設定ファイルで定義されています。