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B.4. 実用的で一般的な RPM の使用例

RPM はシステムの管理や問題の診断と修正を行う上で便利なツールです。すべてのオプションを理解するには、いくつかの例を実際に見るのが最もよい方法です。
  • 誤って何らかのファイルを削除してしまったものの、何を削除したかが分からないとします。システム全体を検証して足りないものを調べるには、以下のコマンドを試すことができます。
    rpm -Va
    足りないファイルがあるか、壊れているファイルがあるように感じる場合は、おそらくパッケージを再インストールするか、いったんアンインストールして再インストールする必要があります。
  • 所属先の分からないファイルを見つけたとします。そのファイルが含まれるパッケージを検索するには、以下のように入力します。
    rpm -qf /usr/bin/ghostscript
    出力は以下のようになります:
    ghostscript-8.70-1.el6.x86_64
  • 次のような方法で上記 2 つの例を組み合わせることもできます。例えば、/usr/bin/paste に問題があるとします。このプログラムが含まれるパッケージを検証しようにも paste がどのパッケージに含まれるか分かりません。この場合は、次のコマンドを入力します。
    rpm -Vf /usr/bin/paste
    該当するパッケージが検証されます。
  • 特定のプログラムに関して詳しい情報が必要なら、次のコマンドを入力して、そのプログラムを含むパッケージに付随するドキュメントの場所を確認することができます。
    rpm -qdf /usr/bin/free
    出力は以下のようになります。
    /usr/share/doc/procps-3.2.8/BUGS
    /usr/share/doc/procps-3.2.8/FAQ
    /usr/share/doc/procps-3.2.8/NEWS
    /usr/share/doc/procps-3.2.8/TODO
    /usr/share/man/man1/free.1.gz
    /usr/share/man/man1/pgrep.1.gz
    /usr/share/man/man1/pkill.1.gz
    /usr/share/man/man1/pmap.1.gz
    /usr/share/man/man1/ps.1.gz
    /usr/share/man/man1/pwdx.1.gz
    /usr/share/man/man1/skill.1.gz
    /usr/share/man/man1/slabtop.1.gz
    /usr/share/man/man1/snice.1.gz
    /usr/share/man/man1/tload.1.gz
    /usr/share/man/man1/top.1.gz
    /usr/share/man/man1/uptime.1.gz
    /usr/share/man/man1/w.1.gz
    /usr/share/man/man1/watch.1.gz
    /usr/share/man/man5/sysctl.conf.5.gz
    /usr/share/man/man8/sysctl.8.gz
    /usr/share/man/man8/vmstat.8.gz
  • 新しい RPM が見つかったものの、それが何かが分からないとします。何らかの情報を検索するには、以下のコマンド を使用します。
    rpm -qip crontabs-1.10-32.1.el6.noarch.rpm
    出力は以下のようになります。
    Name        : crontabs                     Relocations: (not relocatable)
    Version     : 1.10                              Vendor: Red Hat, Inc.
    Release     : 32.1.el6                      Build Date: Thu 03 Dec 2009 02:17:44 AM CET
    Install Date: (not installed)               Build Host: js20-bc1-11.build.redhat.com
    Group       : System Environment/Base       Source RPM: crontabs-1.10-32.1.el6.src.rpm
    Size        : 2486                             License: Public Domain and GPLv2
    Signature   : RSA/8, Wed 24 Feb 2010 08:46:13 PM CET, Key ID 938a80caf21541eb
    Packager    : Red Hat, Inc. <http://bugzilla.redhat.com/bugzilla>
    Summary     : Root crontab files used to schedule the execution of programs
    Description :
    The crontabs package contains root crontab files and directories.
    You will need to install cron daemon to run the jobs from the crontabs.
    The cron daemon such as cronie or fcron checks the crontab files to
    see when particular commands are scheduled to be executed.  If commands
    are scheduled, it executes them.
    Crontabs handles a basic system function, so it should be installed on
    your system.
  • RPM がインストールする crontabs ファイルを見ることができます。以下のように入力します。
    rpm -qlp crontabs-1.10-32.1.el6.noarch.rpm
    出力は以下のようになります。
    /etc/cron.daily
    /etc/cron.hourly
    /etc/cron.monthly
    /etc/cron.weekly
    /etc/crontab
    /usr/bin/run-parts
    /usr/share/man/man4/crontabs.4.gz
以上、いくつか例を紹介しました。使用していくにつれて、RPM の用途がたくさんあることに気づくでしょう。