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10.2.2. ntsysv ユーティリティの使用
ntsysv ユーティリティは、選択したランレベルで起動するサービスを設定するために使用する、シンプルなテキストユーザーインターフェースを使用するコマンドラインアプリケーションです。このユーティリティを開始するには、
root
でシェルプロンプトに ntsysv
と入力します。

図10.2 ntsysv ユーティリティ
このユーティリティにより、利用可能なサービス (
/etc/rc.d/init.d/
ディレクトリからのサービス) の一覧と現在の状態、さらには F1 キーを押すと説明を表示することができます。使用される記号一覧とその意味の説明については 表10.3「サービスの状態」 を参照して下さい。
表10.3 サービスの状態
記号 | 詳細 |
---|---|
[*] | このサービスは有効です |
[ ] | このサービスは無効です |
10.2.2.1. サービスの有効化と無効化
サービスを有効にするには、上向き と 下向き の矢印キーを使用して一覧を移動し、対象のサービスを スペースキー で選択します。括弧内にアスタリスク (*) が表示されます。
サービスを無効にするには、上向き と 下向き の矢印キーを使用して一覧を移動し、スペースキー で状態を切り替えます。括弧内のアスタリスク (*) が表示されなくなります。
手順が完了したら、Tab キーを使って ボタンまで進み、Enter キーを押して変更を確定します。ntsysv は、実際にはサービスの開始や停止をしない点に注意して下さい。サービスを即時に起動、停止する必要がある場合は、「サービスの開始」 で説明したように
service
コマンドを使用します。
10.2.2.2. ランレベルの選択
デフォルトでは、ntsysv ユーティリティは現在のランレベルにのみ影響を及ぼします。他のランレベルでサービスを有効、無効にするには、
root
でコマンドに --level
のオプションと、その後に設定する各ランレベルを示す 0 から 6 までの数字を追加して実行します。
ntsysv
--level
runlevels
例えばランレベル 3 と 5 を設定するには、以下のように入力します。
~]# ntsysv --level 35