5.3. 共有ストレージの例: NFS を使用した単純な移行

重要

この例では、NFS を使ってゲスト仮想マシンのイメージを他の KVM ホスト物理マシンと共有します。これは大規模なインストールでは現実的な方法ではありませんが、ここでは移行手法を説明する目的で使用しています。移行や実行するゲスト仮想マシンが数台以上になる場合には、この例を適用しないでください。また、sync パラメーターが有効である必要があります。これは、NFS ストレージを適切にエクスポートするために必要です。また、NFS がソースのホスト物理マシンにマウントされていることが強く推奨されます。ゲスト仮想マシンのイメージは、ソースのホスト物理マシンに直接マウントされている NFS で作成される必要があります。NFS ファイルロックは KVM でサポートされていないので、使用しないでください。
大規模な導入には iSCSI ストレージを選択するのがよいでしょう。設定の詳細については、「iSCSI ベースのストレージプール」を参照してください。
また、このセクションの内容は 『Red Hat Linux ストレージ管理ガイド』 に記載されている詳細な説明の代わりとなるものではありません。NFS の設定方法や、IP テーブルの開き方、およびファイアウォールの設定方法などの詳細については、『Red Hat Linux ストレージ管理ガイド』 を参照してください。
  1. ディスクイメージ用ディレクトリーを作成する

    この共有 ディレクトリーには、ゲスト仮想マシン用のディスクイメージを格納します。このため、/var/lib/libvirt/images とは別の場所にディレクトリーを作成します。例を示します。
    # mkdir /var/lib/libvirt-img/images
  2. NFS 設定ファイルに新規ディレクトリーパスを追加する

    NFS 設定ファイルはテキストファイルで、/etc/exports に格納されています。このファイルを開き、上記ステップ 1 で作成したファイルへのパスを追加します。
    # echo "/var/lib/libvirt-img/images" >> /etc/exports/[NFS-Config-FILENAME.txt]
  3. NFS を起動する

    1. NFS のポートが iptables (2049 など) で開かれていることを確認します。また、NFS を /etc/hosts.allow ファイルに追加します。
    2. NFS サービスを起動します。
      # service nfs start
  4. ソースおよび移行先に共有ストレージをマウントする

    以下のコマンドをソースシステム上で 1 回、さらに移行先システム上でもう 1 回実行して、/var/lib/libvirt/images ディレクトリーを両方のシステムにマウントします。
    # mount source_host:/var/lib/libvirt-img/images /var/lib/libvirt/images

    警告

    この手順で作成されたディレクトリーが 「ライブマイグレーションの要件」 にある要件にしたがっていることを確認してください。また、ディレクトリーには適切な SELinux ラベルが付けられている必要がある場合があります。詳細情報は、Red Hat Enterprise Linux 6 ストレージ管理ガイド の NFS の章を参照してください。