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14.18. ゲスト仮想マシンのリソースの管理

virsh では、ゲスト仮想マシンベースでリソースをグループ化し、割り当てることができます。これは、cgroups を作成し、ゲスト仮想マシンの代わりにこれを管理する libvirt デーモンによって管理されます。システム管理者ができることは、指定したゲスト仮想マシンに対して調整可能パラメーターを照会するか設定することだけです。以下の調整可能パラメーターを使用できます。
  • memory - メモリーコントローラーにより、RAM の制限やスワップの使用量を設定し、グループ内の全プロセスの累積使用量を照会できます。
  • cpuset - CPU セットコントローラーは、グループ内のプロセスを CPU セットにバインドし、CPU 間の移行を制御します。
  • cpuacct - CPU アカウンティングコントローラーは、プロセスのグループに対する CPU 使用率の情報を提供します。
  • cpu - CPU スケジューラーコントローラーは、グループ内のプロセスの優先順位を制御します。これは、nice レベルの権限を付与するのと似ています。
  • devices - デバイスコントローラーは、文字デバイスおよびブロックデバイスのアクセス制御リストを付与します。
  • freezer - フリーザーコントローラーは、グループ内のプロセスを一時停止して再開します。これは、グループ全体の SIGSTOP と似ています。
  • net_cls - ネットワーククラスコントローラーは、プロセスを tc ネットワーククラスに関連付けることで、ネットワークの使用率を管理します。
グループ階層を作成する際、cgroup はマウントポイントとディレクトリーの設定を完全に管理者の裁量に任せ、いくつかのマウントポイントを /etc/fstab に追加するよりも複雑になります。ディレクトリー階層を設定し、その中にプロセスを配置する方法を決定する必要があります。これは、次の virsh コマンドで実行できます。