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12.8.2. vHBA を使用したストレージプールの作成
vHBA 設定を保持するために、vHBA に基づいて libvirt ストレージプールを定義することをお勧めします。
ストレージプールを使用することには、2 つの主な利点があります。
- libvirt コードは、virsh コマンドの出力を使用すると、LUN のパスを簡単に見つけることができます。また、
- 仮想マシンの移行には、ターゲットマシンで同じ vHBA 名を持つストレージプールの定義と起動のみが必要です。これを行うには、仮想マシンの XML 設定で、vHBA LUN、libvirt ストレージプール、およびボリューム名を指定する必要があります。例は、「vHBALUN を使用するように仮想マシンを設定する」 を参照してください。
SCSI ストレージプールを作成する
vHBA 設定を作成するには、まず vHBA に基づいて libvirt'scsi'
ストレージプール XML ファイルを以下のフォーマットで作成します。注記手順12.6「vHBA の作成」 で作成した vHBA をホスト名として使用することを確認し、vHBA 名 scsi_hostN を hostN に修正してストレージプール設定に使用します。この例では、vHBA の名前は scsi_host5 であり、Red Hat Enterprise Linux6 libvirt ストレージプールで<adaptername='host5'/>
として指定されています。<path>
の値には、システム上の/dev/disk/by-{path|id|uuid|label} の
いずれかの場所など、安定した場所を使用することをお勧めします。<path>
および<target>
内の要素の詳細は、http://libvirt.org/formatstorage.htmlを参照してください。この例では、'scsi'
ストレージプールの名前は vhbapool_host3.xml です。<pool type='scsi'> <name>vhbapool_host3</name> <uuid>e9392370-2917-565e-692b-d057f46512d6</uuid> <capacity unit='bytes'>0</capacity> <allocation unit='bytes'>0</allocation> <available unit='bytes'>0</available> <source> <adapter name='host5'/> </source> <target> <path>/dev/disk/by-path</path> <permissions> <mode>0700</mode> <owner>0</owner> <group>0</group> </permissions> </target> </pool>
プールを定義する
ストレージプール (この例では vhbapool_host3 という名前) を定義するには、virshpool-define コマンドを使用します。# virsh pool-define vhbapool_host3.xml Pool vhbapool_host3 defined from vhbapool_host3.xml
プールを開始します
次のコマンドでストレージプールを開始します。# virsh pool-start vhbapool_host3 Pool vhbapool_host3 started
自動起動を有効にする
最後に、後続のホストの再起動で仮想マシンで使用する vHBA が自動的に定義されるようにするには、ストレージプールの自動開始機能を設定します (この例では、vhbapool_host3 という名前のプールに対して)。# virsh pool-autostart vhbapool_host3