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18.12.11.4. 既存のネットワークフィルター
以下は、libvirt で自動的にインストールされるネットワークフィルターの例です。
表18.15 ICMPv6 プロトコルタイプ
Command Name | 説明 |
---|---|
no-arp-spoofing | ゲスト仮想マシンが ARP トラフィックをスプーフィングするのを防ぎます。このフィルターは、ARP 要求および応答メッセージのみを許可し、それらのパケットにゲスト仮想マシンの MAC アドレスと IP アドレスが含まれるようにします。 |
allow-dhcp | ゲスト仮想マシンが DHCP 経由で (任意の DHCP サーバーから) IP アドレスを要求できるようにします。 |
allow-dhcp-server | ゲスト仮想マシンが、指定した DHCP サーバーから IP アドレスを要求できるようにします。DHCP サーバーの、ドットで区切られた 10 進数の IP アドレスは、このフィルターを参照する必要があります。変数の名前は DHCPSERVER でなければなりません。 |
no-ip-spoofing | ゲスト仮想マシンが、パケット内の送信元 IP アドレスとは異なる IP パケットを送信しないようにします。 |
no-ip-multicast | ゲスト仮想マシンが IP マルチキャストパケットを送信しないようにします。 |
clean-traffic | MAC、IP、および ARP のスプーフィングを防ぎます。このフィルターは、他のいくつかのフィルターをビルディングブロックとして参照します。 |
これらのフィルターはビルディングブロックにすぎず、便利なネットワークトラフィックフィルターを提供するために、他のフィルターとの組み合わせが必要です。上記で最も使用されているのが clean-traffic フィルターです。たとえば、このフィルター自体を no-ip-multicast フィルターと組み合わせて、仮想マシンが IP マルチキャストトラフィックを送信しないようにし、パケットスプーフィングを防ぐことができます。