第19章 仮想ネットワークの構築

本章では、libvirt を使った仮想ネットワークの作成、起動、停止、削除、変更などを行なう際に理解しておく必要がある概念について解説しています。
詳細は libvirt リファレンスの章でご覧ください。

19.1. 仮想ネットワークのスイッチ

Libvirt 仮想ネットワークでは 仮想ネットワークのスイッチ という概念を利用します。仮想ネットワークのスイッチは、ソフトウェアで構成されホストー物理マシンサーバー上で動作します。仮想マシン群 (ゲスト) が接続され、各ゲストのネットワークトラフィックはこのスイッチを経由することになります。
ゲストを 2 つ持つ仮想ネットワークの例

図19.1 ゲストを 2 つ持つ仮想ネットワークの例

Linux ホスト物理マシンのサーバーは、 仮想ネットワークスイッチをネットワークインターフェースとして表します。 はじめて libvirtd デーモン (libvirtd) をインストールして起動した場合、 仮想ネットワークスイッチを表すデフォルトのネットワークインターフェースは virbr0 になります。
仮想ネットワークスイッチへのインターフェースを持つ Linux ホスト物理マシン

図19.2 仮想ネットワークスイッチへのインターフェースを持つ Linux ホスト物理マシン

上記の virbr0 インターフェースは、 他のインターフェースと同様 ifconfig コマンドや ip コマンドで表示させることができます。
$ ifconfig virbr0
 virbr0    Link encap:Ethernet  HWaddr 1B:C4:94:CF:FD:17  
           inet addr:192.168.122.1  Bcast:192.168.122.255  Mask:255.255.255.0
           UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
           RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
           TX packets:11 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
           collisions:0 txqueuelen:0 
           RX bytes:0 (0.0 b)  TX bytes:3097 (3.0 KiB)
 $ ip addr show virbr0
 3: virbr0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UNKNOWN 
     link/ether 1b:c4:94:cf:fd:17 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
     inet 192.168.122.1/24 brd 192.168.122.255 scope global virbr0