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14.19. スケジュールパラメーターの設定

schedinfo を使用すると、スケジューラーパラメーターをゲスト仮想マシンに渡すことができます。以下のコマンド形式を使用する必要があります。
#virsh schedinfo domain --set --weight --cap --current --config --live
各パラメーターの説明を以下に示します。
  • domain - これはゲスト仮想マシンドメインです
  • --set - ここに置かれるストリングは、呼び出されるコントローラーまたはアクションです。必要な場合には、追加のパラメーターまたは値も追加する必要があります。
  • --current - --set と一緒に使用すると、指定したset文字列を現在のスケジューラー情報として使用します。一緒に使用しない場合は、現在のスケジューラー情報が表示されます。
  • --config - - --set と併用すると、次回のシステムの再起動時に指定したset 文字列を使用します。一緒に使用しない場合は、設定ファイルに保存されているスケジューラー情報が表示されます。
  • --live - --set と一緒に使用すると、現在実行しているゲスト仮想マシンで指定したset 文字列を使用します。一緒に使用しない場合は、実行中の仮想マシンが現在使用している設定が表示されます。
スケジューラーは、cpu_sharesvcpu_period、および vcpu_quota のいずれかのパラメーターで設定できます。

例14.5 schedinfo show

この例は、シェルゲスト仮想マシンのスケジュール情報を示しています。
# virsh schedinfo shell
Scheduler      : posix
cpu_shares     : 1024
vcpu_period    : 100000
vcpu_quota     : -1

例14.6 schedinfo set

この例では、cpu_shares が 2046 に変更されています。これは現在の状態に影響しますが、設定ファイルには影響しません。
# virsh schedinfo --set cpu_shares=2046 shell
Scheduler      : posix
cpu_shares     : 2046
vcpu_period    : 100000
vcpu_quota     : -1