13.4.2. Enterprise Application Platform が Apache Mod_jk と通信するよう設定
mod_jk HTTP コネクターには、HTTPD によりロードされる単一のコンポーネント mod_jk.so
モジュールがあります。このモジュールは、クライアント要求を受け取り、コンテナー (この場合は Enterprise Application Platform) に転送します。また、これらの要求を受け取り、返信を HTTPD に送信するよう Enterprise Application Platform を設定する必要があります。
前提条件
- このタスクを実行するには、Enterprise Application Platform が実行されているサーバーで管理 CLI にアクセスする必要があります。以下の手順では、管理 CLI を使用します。この手順は、管理コンソールを使用する場合に単純化されます。
- Enterprise Application Platform が実行されている必要があります。
手順13.10 Enterprise Application Platform が mod_jk を使用するよう設定
管理 CLI を起動します。
EAP_HOME/bin/
ディレクトリーに移動します。- 以下のいずれかのコマンドを実行して、管理 CLI を起動します。
例13.7 Red Hat Enterprise Linux
[user@host bin]$
./jboss-admin.sh
例13.8 Microsoft Windows Server
C:\>
jboss-admin.bat
- ローカル ホストのサーバーに接続するには、
connect
と入力し、ENTER キーを押します。リモートホストのサーバーに接続するには、connect IP_ADDRESS:PORT
と入力します。ドメインコントローラー (監理対象ドメインの場合) またはサーバー (スタンドアロン設定の場合) に接続されます。
AJP13 コネクターが存在するかどうかをチェックします。
以下のコマンドを発行して、AJP13 コネクターが存在するかどうかをチェックします。[standalone@localhost:9999 /]
/subsystem=web:read-children-names(child-type=connector)
結果出力に、
"ajp"
行が含まれる場合、コネクターがすでに設定されています。{ "outcome" => "success", "result" => [ "ajp", "http" ] }
AJP コネクターが設定された場合は、その設定を読み取ります。
以下のコマンドを発行して、AJP コネクターの設定を読み取ります。[standalone@localhost:9999 /]
/subsystem=web/connector=ajp:read-resource(recursive=true)
結果AJP コネクターが設定された場合は、その設定が表示されます。以下に出力例を示します。
{ "outcome" => "success", "result" => { "enable-lookups" => false, "enabled" => true, "max-post-size" => 2097152, "max-save-post-size" => 4096, "protocol" => "AJP/1.3", "redirect-port" => 8443, "scheme" => "http", "secure" => false, "socket-binding" => "ajp", "ssl" => undefined, "virtual-server" => undefined } }
これは、redirect-port
が8443
に設定され、コネクターがajp
というラベルのソケットバインディングのネットワーク情報を使用することを示します。この場合は、このタスクを完了する必要はありません。AJP コネクターの新しいソケットバインディングを追加します。
新しいコネクターを追加する前に、ソケットバインディングをソケットバインディンググループに含める必要があります。ポート8009
のajp
というラベルのソケットバインディングを追加するには、以下のコマンドを発行します。[standalone@localhost:9999 /]
/socket-binding-group=standard-sockets/socket-binding=ajp:add(port=8009)
管理コンソールで、これらの同じ設定が、Profiles → Socket Bindings で利用可能になります。AJP13 コネクターをソケットバインディンググループに追加します。
以下のコマンドを発行して、新しく作成されたソケットバインディングに AJP コネクターをバインドします。[standalone@localhost:9999 /]
/subsystem=web/connector=ajp:add(socket-binding=ajp, protocol="AJP/1.3", enabled=true)
新しい設定を読み取ります。
ステップ 3 でコマンドを再発行して、設定がアクティブであることを確認します。管理コンソールで、これらの同じ設定が、Profiles → Subsystem → Web で利用可能になります。
Enterprise Application Platform は、使用するよう設定したソケットバインディンググループのポート 8009 で mod_jk コネクターから要求を受け取るよう設定されます。監理対象ドメインでは、ソケットバインディンググループを使用するすべてのサーバが要求を受け入れることができます。