17.5. リソースアダプター記述子リファレンス

以下の表では、リソースアダプター記述子要素について説明しています。

表17.1 主要な要素

要素 説明
bean-validation-groups 使用する必要がある Bean 検証グループを指定します。
bootstrap-context 使用する必要があるブートストラップコンテキストの一意な名前を指定します。
config-property config-property は、リソースアダプター設定プロパティーを指定します。
transaction-support このリソースアダプターによりサポートされたトランザクションのタイプを定義します。有効値は NoTransaction、LocalTransaction、XATransaction です。
connection-definitions 接続定義を指定します。
admin-objects 管理オブジェクトを指定します。

表17.2 Bean 有効グループ要素

要素 説明
bean-validation-group 検証に使用する Bean 検証グループの完全修飾クラス名を指定します。

表17.3 接続定義/管理オブジェクト属性

属性 説明
class-name 管理対象接続ファクトリーまたは管理オブジェクトの完全修飾クラス名を指定します。
jndi-name JNDI 名を指定します。
enabled 該当するオブジェクトをアクティブにします。
use-java-context java:/ JNDI コンテキストを使用するかどうかを指定します。
pool-name オブジェクトのプール名を指定します。
use-ccm キャッシュ接続マネージャーを有効にします。

表17.4 接続定義要素

要素 説明
config-property config-property は、管理対象接続ファクトリー設定プロパティーを指定します。
pool プール設定を指定します。
xa-pool XA プール設定を指定します。
security セキュリティー設定を指定します。
timeout タイムアウト設定を指定します。
validation 検証設定を指定します。
recovery XA リカバリー設定を指定します。

表17.5 プール要素

要素 説明
min-pool-size min-pool-size 要素は、プールが保持する最小接続数を指定します。これらは、接続の要求からサブジェクトが既知になるまで作成されません。このデフォルト値は 0 です。
max-pool-size max-pool-size 要素は、プールの最大接続数を指定します。各サブプールで作成できる最大接続数は、max-pool-size の接続数です。このデフォルト値は 20 です。
prefill 接続プールを事前に満たすかどうかを指定します。デフォルトでは false です。
use-strict-min min-pool-size を厳密と見なすかどうかを指定します。デフォルトは false です。
flush-strategy エラー発生時にプールをどのようにフラッシュするかを指定します。有効値は FailingConnectionOnly (デフォルト値)、IdleConnections、EntirePool です。

表17.6 XA プール要素

要素 説明
min-pool-size min-pool-size 要素は、プールが保持する最小接続数を指定します。これらは、接続の要求からサブジェクトが既知になるまで作成されません。このデフォルト値は 0 です。
max-pool-size max-pool-size 要素は、プールの最大接続数を指定します。各サブプールで作成できる最大接続数は、max-pool-size の接続数です。このデフォルト値は 20 です。
prefill 接続プールを事前に満たすかどうかを指定します。デフォルトでは false です。
use-strict-min min-pool-size を厳密と見なすかどうかを指定します。デフォルトは false です。
flush-strategy エラー発生時にプールをどのようにフラッシュするかを指定します。有効値は FailingConnectionOnly (デフォルト値)、IdleConnections、EntirePool です。
is-same-rm-override is-same-rm-override 要素を使用すると、javax.transaction.xa.XAResource.isSameRM(XAResource) が true を返すか、false を返すかを無条件に設定できます。
interleaving XA 接続ファクトリのインターリービングを有効にする要素
no-tx-separate-pools Oracle では、XA 接続を JTA トランザクションの内部と外部の両方で使用することが推奨されません。この問題を回避するには、さまざまなコンテキストに個別のサブプールを作成します。
pad-xid Xid をパディングするかどうか
wrap-xa-resource XAResource インスタンスを org.jboss.tm.XAResourceWrapper インスタンスにラップするかどうか

表17.7 セキュリティー要素

要素 説明
application プール内の接続を区別するために、アプリケーションにより提供されたパラメーター (getConnection(user, pw) など) を使用することを指定します。
security-domain プール内の接続を区別するために (セキュリティードメインからの) サブジェクトを使用することを指定します。security-domain の内容は認証を処理する JAAS セキュリティーマネージャーの名前です。この名前は、JAAS login-config.xml 記述子の application-policy/name 属性に相関します。
security-domain-and-application プール内の接続を区別するために、アプリケーションにより提供されたパラメーター (getConnection(user, pw) など) または (セキュリティードメインからの) サブジェクトを使用することを指定します。security-domain の内容は認証を処理する JAAS セキュリティーマネージャーの名前です。この名前は、JAAS login-config.xml 記述子の application-policy/name 属性に相関します。

表17.8 タイムアウト要素

要素 説明
blocking-timeout-millis blocking-timeout-millis 要素は、接続待機中にブロックする最大時間数 (ミリ秒単位) を指定します。この時間を超過すると、例外が送出されます。これは、接続許可の待機中にブロックするだけで、新規接続の作成に長時間要している場合は例外を送出しません。デフォルト値は 30000 (30 秒) です。
idle-timeout-minutes idle-timeout-minutes 要素は、接続が閉じられるまでのアイドル最大時間 (分単位) を指定します。実際の最大時間は、IdleRemover スキャン時間 (プールの最小 idle-timeout-minutes の 1/2) に基づきます。
allocation-retry allocation-retry 要素は、接続の割り当てを再試行する回数を指定します。その回数を超えると、例外が発生します。デフォルト値は 0 です。
allocation-retry-wait-millis allocation-retry-wait-millis 要素は、接続割り当ての再試行間の時間 (ミリ秒単位) を指定します。デフォルト値は 5000 (5 秒) です。
xa-resource-timeout XAResource.setTransactionTimeout() に渡されます。デフォルト値はゼロであり、セッターは呼び出されません。秒単位で指定されます。

表17.9 検証要素

要素 説明
background-validation 接続をバックグラウンドで検証するか、使用する前に検証するかを指定する要素
background-validation-minutes background-validation-minutes 要素は、バックグラウンド検証が実行される時間を分単位で指定します。
use-fast-fail 無効な場合に最初の接続で接続割り当てを失敗させるか (true)、プールですべての接続が使用されるまで試行を続けるか (false) を指定します。デフォルト値は false です。

表17.10 管理オブジェクト要素

要素 説明
config-property 管理オブジェクト設定プロパティーを指定します。

表17.11 復元要素

要素 説明
recover-credential 復元に使用する名前とパスワードのペアまたはセキュリティードメインを指定します。
recover-plugin org.jboss.jca.core.spi.recovery.RecoveryPlugin クラスの実装を指定します。
デプロイメントスキーマは、jboss-as-resource-adapters_1_0.xsdhttp://docs.jboss.org/ironjacamar/schema/ironjacamar_1_0.xsd (自動アクティブ化用) で定義されます。