9.8.2. JBoss Enterprise Application Platform が使用するネットワークインターフェースの指定
概要
サービスを必要なクライアントにのみアクセスできるようサービスを隔離すると、ネットワークのセキュリティーが強化されます。JBoss Enterprise Application Platform には、デフォルト設定の 2 つのインターフェースが含まれ、どちらもデフォルトで IP アドレス 127.0.0.1
または localhost
にバインドされます。インターフェースの 1 つは management
と呼ばれ、管理コンソール、CLI、および API によって使用されます。他のインターフェースは public
と呼ばれ、アプリケーションをデプロイするために使用されます。これらのインターフェースは、特別なものではありませんが、作業を始める土台として提供されます。
management
インターフェースはデフォルトでポート 9990 と 9999 を使用し、public
インターフェースはポート 8080 または 8443 (HTTPS を使用する場合) を使用します。
管理インターフェース、パブリックインターフェース、またはその両方の IP アドレスを変更できます。
警告
リモートホストからアクセス可能な他のネットワークインターフェースに管理インターフェースを公開する場合は、セキュリティーの問題に注意してください。ほとんどの場合、管理インターフェースにリモートアクセスを提供することはお勧めしません。
JBoss Enterprise Application Platform を停止します。
オペレーティングシステムに適切な方法で割り込みを送信して JBoss Enterprise Application Platform を停止します。JBoss Enterprise Application Platform をフォアグラウンドアプリケーションとして実行している場合、通常は Ctrl+C を押してこれを行います。バインドアドレスを指定して JBoss Enterprise Application Platform を再起動します。
-b
コマンドラインスイッチを使用して特定のインターフェースで JBoss Enterprise Application Platform を起動します。例9.21 パブリックインターフェースを指定します。
EAP_HOME/bin/domain.sh -b 10.1.1.1
例9.22 管理インターフェースを指定します。
EAP_HOME/bin/domain.sh -bmanagement=10.1.1.1
例9.23 各インターフェースに異なるアドレスを指定します。
EAP_HOME/bin/domain.sh -bmanagement=127.0.0.1 -b 10.1.1.1
例9.24 すべてのネットワークインターフェースにパブリックインターフェースをバインドします。
EAP_HOME/bin/domain.sh -b 0.0.0.0
XML 設定ファイルを直接編集してデフォルトのバインドアドレスを変更できますが、これを行うと
-b
コマンドラインスイッチを使用してランタイム時に IP アドレスを指定できなくなるため、お勧めしません。この作業を行う場合は、XML ファイルを編集する前に JBoss Enterprise Application Platform を完全に停止する必要があります。