19.2. Red Hat Enterprise Linux でデフォルトの JDK を設定

タスクの概要

複数の Java Development Kits (JDK) を Red Hat Enterprise Linux システムにインストール可能です。このタスクでは、現在の環境ではどれを使うか指定する方法を説明します。alternatives コマンドを使って行います。

このタスクは Red Hat Enterprise Linux のみが対象となっています。

注記

この手順を行う必要がない場合もあります。Red Hat Enterprise Linux は OpenJDK 1.6 をデフォルトオプションとして利用します。これを使いたい、かつシステムが正常に機能している場合は、手動でどの JDK を利用するか指定する必要はありません。
タスクの前提条件

このタスクを完了するにはスーパーユーザー権限が必要です。スーパーユーザー権限を取得するには、直接ログインするか、sudo コマンドを使います。

  1. 希望の java および javac バイナリのパスを決定します。

    rpm -ql packagename |grep bin コマンドを使い、RPM からインストールしたバイナリの場所を検索します。javajavac バイナリのデフォルトの場所は、Red Hat Enterprise Linux 32-bit システムの場合、以下のとおりです。

    表19.1 java およびjavac バイナリのデフォルトの場所

    JDK パス
    OpenJDK 1.6
    /usr/lib/jvm/jre-1.6.0-openjdk/bin/java
    /usr/lib/jvm/java-1.6.0-openjdk/bin/javac
    Oracle JDK 1.6
    /usr/lib/jvm/jre-1.6.0-sun/bin/java
    /usr/lib/jvm/java-1.6.0-sun/bin/javac
  2. それぞれ利用したい別の JDK を設定

    以下のコマンドを実行し、特定の java および javac を使うようお使いのシステムを設定します。/usr/sbin/alternatives --config java あるいは /usr/sbin/alternatives --config javac 画面の指示に従います。
  3. オプション: 別の選択肢として java_sdk_1.6.0 を設定します。

    Oracle JDK を使いたい場合、代わりのJDK にjava_sdk_1.6.0. も設定してください。以下のコマンドを使います。/usr/sbin/alternatives --config java_sdk_1.6.0. 正しいパスは通常、 /usr/lib/jvm/java-1.6.0-sun となっています。ファイルを表示させることで確認することができます。
結果:

別の JDK が選択され有効になります。