13.6.2. Microsoft IIS が ISAPI リダイレクターを使用するよう設定する
前提条件
- ISAPI は、Microsoft Windows Server 2003 以降で実行されます。サポート対象のオペレーティングシステムを使用し、IIS サーバーをインストールしてください。
手順13.12 タスク
ネイティブコンポーネントパッケージをダウンロードし、解凍します。
Microsoft Windows 用 JBoss ネイティブコンポーネントパッケージをカスタマーサポートポータル (http://access.redhat.com) からダウンロードします。Downloads 、JBoss Middleware、Application Platform の順に移動します。i386
またはx86_64
を選択します。ファイルを解凍します。このファイルには、sbin/
ディレクトリー内の ISAPI リダイレクト DLL が含まれます。ネイティブコンポーネントをインストールします。
ネイティブコンポーネント zip ファイルをディレクトリーに抽出します。このタスクの残りでは、C:\Connectors\
を使用していることを前提とします。IIS マネージャー を使用して IIS リダイレクターを設定します。
IIS 設定の手順は、IIS 6 と IIS 7 では異なります。お使いの IIS のバージョンに応じて、正しい手順を選択してください。IIS 7
- Start → Run をクリックし、
inetmgr
と入力して、IIS マネージャーを開きます。 - 左側のツリービューペインで、IIS 7 を展開します。
- ISAPI and CGI Registrations をダブルクリックして新しいウィンドウで開きます。
- Actions ペインで、Add をクリックします。Add ISAPI or CGI Restriction ウィンドウが開きます。
- 以下の値を指定します。
- ISAPI or CGI Path:
c:\connectors\jboss-ep-6.0\native\sbin\isapi_redirect.dll
- Description:
jboss
- Allow extension path to execute: チェックボックスを選択します。
- OK をクリックして Add ISAPI or CGI Restriction ウィンドウを閉じます。
JBoss ネイティブ仮想ディレクトリーを開く
- Default Web Site を右クリックし、Add Virtual Directory をクリックします。Add Virtual Directory ウィンドウが開きます。
- 以下の値を指定して仮想ディレクトリーを追加します。
- Alias:
jboss
- Physical Path:
C:\connectors\jboss-ep-6.0\native\sbin\
- OK をクリックして値を保存し、Add Virtual Directory ウィンドウを閉じます。
JBoss ネイティブ ISAPI リダイレクトフィルター
- ツリービューペインで、Sites → Default Web Site を展開します。
- ISAPI Filters ダブルクリックします。ISAPI Filters Features ビューが表示されます。
- Actions ペインで、Add をクリックします。Add ISAPI Filter ウィンドウが表示されます。
- Add ISAPI Filter ウィンドウで以下の値を指定します。
- Filter name:
jboss
- Executable:
C:\connectors\jboss-ep-6.0\native\sbin\isapi_redirect.dll
- OK をクリックして値を保存し、Add ISAPI Filters ウィンドウを閉じます。
ISAPI-dll ハンドラーを有効にする
- ツリービューペインで、IIS 7 アイテムをダブルクリックします。IIS 7 Home Features View が開きます。
- Handler Mappings をダブルクリックします。Handler Mappings Features View が表示されます。
- Group by コンボボックスで、State を選択します。Handler Mappings が Enabled and Disabled Groups に表示されます。
- ISAPI-dll を見つけます。Disabled グループにある場合は、右クリックし、Edit Feature Permissions を選択します。
- 以下のパーミッションを有効にします。
- 読み取り
- スクリプト
- 実行
- OK をクリックして値を保存し、Edit Feature Permissions ウィンドウを閉じます。
IIS 6
- Start → Run をクリックし、
inetmgr
と入力して、IIS マネージャーを開きます。 - 左側のツリービューで、Websites を展開し、設定する Web サイトを右クリックします。このタスクの残りでは、
Default
Web サイトを設定することを前提とします。Properties をクリックします。 - ISAPI Filters タブをクリックします。
- Add ボタンをクリックします。フィルターの名前を
jboss
と指定し、C:\connectors\jboss-ep-6.0\native\sbin\isapi_redirect.dll
を実行可能ファイルとして指定します。 - OK をクリックしてすべてのダイアログを閉じます。IIS マネージャーを開いたままにします。
ISAPI 仮想ディレクトリーを定義します。
- デフォルトの Web サイトを再び右クリックします。NewAdd Virtual Directory を選択します。
- エイリアスとして
jboss
を指定し、物理パスとしてC:\connectors\jboss-ep-6.0\native\sbin\
を指定します。 - OK をクリックして値を保存し、Add Virtual Directory ウィンドウを閉じます。
- ツリービューで、Web Sites/Default Web Site を展開します。
jboss
仮想ディレクトリーを右クリックし、Properties をクリックします。- Virtual Directory タブをクリックし、以下の変更を行います。
実行パーミッション
- スクリプトおよび実行可能ファイル
読み取りアクセス
- ボックをチェックし読み取りアクセスを有効化します。
- OK をクリックして変更を保存し、JBoss Properties ウィンドウを閉じます。
ISAPI Web サービス拡張機能を定義する
- Web Service Extensions をクリックします。Tasks グループで、Add a new Web service extension を選択します。New Web Service Extension ウィンドウが表示されます。
- 以下の値を追加します。
- 拡張名:
jboss
- 必須ファイル:
C:\connectors\jboss-ep-6.0\native\sbin\isapi_redirect.dll
- 拡張ステータス:
allowed
- OK をクリックして変更を保存し、New Web Service Extension ウィンドウを閉じます。
- jboss Web Service Extension がリストに表示されることを確認します。
結果
Microsoft IIS が ISAPI リダイレクターを使用するよう設定されます。次に、「Enterprise Application Platformが外部 HTTPD から要求を受け入れるように設定」、「ISAPI リダイレクターがクライアント要求を Enterprise Application Platform に送信するよう設定する」、または 「ISAPI がクライアント要求を複数の Enterprise Application Platform サーバーで分散するよう設定する」 に進んでください。