Red Hat Training
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35.5. カーネルパラメーター
カーネルパラメーターのデフォルト値は /proc/sys/kernel/
ディレクトリーにあります。これらは、カーネルによって提供される設定されたデフォルト値、または sysctl
を介してユーザーによって指定された値です。
以下は、msg*
および shm*
System V IPC (sysvipc
) システムコールの制限を設定するのに使用されるカーネルパラメーターです。
msgmax
-
メッセージキューの単一のメッセージに対する最大許容サイズ (バイト単位) を定義します。この値は、キューのサイズ (
msgmnb
) を超えることはできません。sysctl msgmax
コマンドを使用して、システムの現在のmsgmax
値を確認します。 msgmnb
-
単一のメッセージキューの最大サイズをバイト単位で定義します。
sysctl msgmnb
コマンドを使用して、システムの現在のmsgmnb
値を確認します。 msgmni
-
メッセージキュー識別子の最大数 (つまりキューの最大数) を定義します。
sysctl msgmni
コマンドを使用して、システムの現在のmsgmni
値を確認します。 shmall
-
一度にシステムで使用できる共有メモリー
pages
の合計量を定義します。たとえば、AMD64 アーキテクチャーおよび Intel 64 アーキテクチャーでは、ページは4096
バイトになります。sysctl shmall
コマンドを使用して、システムの現在のshmall
値を確認します。 shmmax
-
カーネルが許可する単一の共有メモリーセグメントの最大サイズをバイト単位で定義します。カーネルで、1Gb までの共有メモリーセグメントがサポートされるようになりました。
sysctl shmmax
コマンドを使用して、システムの現在のshmmax
値を確認します。 shmmni
-
システム全体の共有メモリーセグメントの最大数を定義します。いずれのシステムでもデフォルト値は
4096
です。
関連情報
-
man ページの
sysvipc(7)
およびsysctl(8)