Red Hat Training

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第32章 メモリーアクセスを最適化するためにオペレーティングシステムの設定

本セクションでは、オペレーティングシステムを設定してワークロード全体でメモリーアクセスを最適化し、その操作に使用できるツールについて説明します。

32.1. システムメモリーの問題を監視および診断するツール

以下のツールは、システムパフォーマンスを監視し、システムメモリーに関連するパフォーマンス問題を診断するために、Red Hat Enterprise Linux 8 で利用できます。

  • procps-ng パッケージが提供するvmstat ツールは、システムのプロセス、メモリー、ページング、ブロック I/O、トラップ、ディスク、および CPU アクティビティーのレポートを表示します。これは、マシンが最後にオンされてから、または前回のレポート以降、これらのイベントの平均をインスタンス化するレポートを提供します。
  • valgrindフレームワークは、ユーザースペースのバイナリに対するインスツルメンテーションを提供します。yum install valgrind コマンドを使用して、このツールをインストールします。これには、以下のようなプログラムパフォーマンスのプロファイリングおよび分析に使用できるツールが多数含まれています。

    • memcheck オプションは、デフォルトの valgrind ツールです。これは、以下のような多くのメモリーエラーを検出し、報告することが困難となる可能性のあるメモリーエラーについて検出および報告します。

      • 発生すべきでないメモリーアクセス
      • 未定義または初期化されていない値の使用
      • 誤って解放されたヒープメモリー
      • ポインターの重複
      • メモリーリーク

        注記

        memcheck は、このエラーのみを報告でき、エラーを回避することはできません。ただし、memcheck は、エラーが発生した場合すぐにエラーメッセージを記録します。

    • cachegrind オプションは、システムのキャッシュ階層および分岐予測とのアプリケーションの対話をシミュレートします。アプリケーションの実行期間についての統計を収集し、コンソールにサマリーを出力します。
    • massif オプションは、指定されたアプリケーションによって使用されるヒープ容量を測定します。便利な容量やブックキーピングと調整目的で割り当てられた容量を測定します。

関連情報

  • vmstat(8)およびvalgrind(1)のマニュアルページ。
  • /usr/share/doc/valgrind-version/valgrind_manual.pdf file