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3.6. Tuned の静的および動的のチューニング

このセクションでは、Tuned が提供するシステムチューニングの 2 つのカテゴリー (静的 および 動的) の違いを説明します。

静的なチューニング
主に、事前定義された sysctl 設定および sysfs 設定の適用と、ethtool などの複数の設定ツールのワンショットアクティベーションから構成されます。
動的チューニング

システムのアップタイム中に、さまざまなシステムコンポーネントがどのように使用されているかを監視します。Tuned は、その監視情報に基づいてシステム設定を動的に調整します。

たとえば、ハードドライブは起動時およびログイン時に頻繁に使用されますが、Web ブラウザーや電子メールクライアントなどのアプリケーションをユーザーが主に使用する場合はほとんど使用されません。同様に、CPU とネットワークデバイスは、異なるタイミングで使用されます。Tuned は、これらのコンポーネントのアクティビティーを監視し、その使用の変化に反応します。

デフォルトでは、動的チューニングは無効になっています。これを有効にするには、/etc/tuned/tuned-main.conf ファイルを編集して、dynamic_tuning オプションを 1 に変更します。Tuned は、その後、定期的にシステム統計を分析し、それらを使用してシステム調整設定を更新します。これらの更新間の時間間隔を秒単位で設定するには、update_interval オプションを使用します。

現在実装されている動的チューニングアルゴリズムは、パフォーマンスと省電力のバランスを取ろうとし、パフォーマンスプロファイルで無効になります。個々のプラグインの動的調整は、Tuned プロファイルで有効または無効にできます。

例3.3 ワークステーションでの静的および動的のチューニング

一般的なオフィスワークステーションでは、イーサネットネットワークインターフェースは常に非アクティブの状態です。少数の電子メールのみが出入りするか、一部の Web ページが読み込まれている可能性があります。

ネットワークインターフェースは、このような読み込みではデフォルトではフルで稼働しますが、常にフルスピードで稼働する必要はありません。Tuned には、ネットワークデバイスの監視および調整のプラグインがあり、これによりこの低いアクティビティーを検出して、自動的にそのインターフェースの速度を下げることができるため、通常は消費電力が少なくなります。

DVD イメージをダウンロードしているとき、または大きな添付ファイル付きの電子メールが開いているときなど、インターフェースのアクティビティーが長期間にわたって増加した場合は、Tuned がこれを検出し、アクティビティーレベルが高い間にインターフェースの速度を最大に設定します。

この原則は、CPU およびディスクの他のプラグインにも使用されます。