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32.2. システムのメモリーの概要

Linux カーネルは、システムのメモリーリソース (RAM) の使用状況を最大化するために設計されています。このような設計の特徴と、ワークロードのメモリー要件によっては、システムのメモリーの一部がワークロードの変わりにカーネル内で使用されますが、メモリーのサイズは解放されています。この空きメモリーは、特別なシステム割り当てや、その他の優先度のシステムサービス用に予約されています。

システムメモリーの残りの部分はワークロード自体に専用で、以下の 2 つのカテゴリーに分類されます。

File memory

このカテゴリーに追加されたページは、永続ストレージのファイルの一部を表します。ページキャッシュのこれらのページは、アプリケーションのアドレス空間でマッピングまたはマッピング解除できます。アプリケーションを使用することで、mmap システムコールを使用してファイルをアドレス空間にマップしたり、バッファー I/O の読み取りおよび書き込み経由でファイルで操作したりできます。

バッファーされた I/O システムコール、およびページを直接マップするアプリケーションも、マッピングされていないページを再使用できます。その結果、これらのページは、同じページのセットに負荷の高い I/O 操作を再発行しないように、カーネルによりキャッシュに保存されます。これは特に、システムがメモリインテンシブなタスクを実行していないときが該当します。

Anonymous memory
このカテゴリーのページは、動的に割り当てられたプロセスで使用されているか、永続ストレージのファイルに関連しません。この一連のページは、アプリケーションスタックやヒープ領域など、各タスクのメモリー内制御構造をバックアップします。

図32.1 メモリー使用パターン

RHELのメモリ使用パターン