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第34章 SystemTap の使用

システム管理者は、SystemTap を使用して、実行中の Linux システムでバグやパフォーマンスの問題の基本的な原因を特定できます。

アプリケーション開発者は、SystemTap を使用して、Linux システムでアプリケーションがどのように動作するかを詳細に監視できます。

34.1. SystemTap の目的

SystemTap は、オペレーティングシステム (特にカーネル) の動作を詳細に観察および監視できる追跡およびプロービングのツールです。SystemTap では、netstatpstopiostat などのツールのアウトプットと同様の情報を利用できます。ただし、SystemTap では、収集した情報に対するフィルター処理と分析のオプションが強化されています。SystemTap スクリプトでは、SystemTap が収集する情報を指定します。

SystemTap は、カーネルのアクティビティーを追跡するインフラストラクチャーをユーザーに提供し、この機能を 2 つの属性で組み合わせることで、既存の Linux 監視ツールスイートを補完します。

柔軟性
SystemTap のフレームワークを使用すると、幅広いカーネル機能、システムコール、およびカーネルスペースで発生する他のイベントについて、調査および監視目的のシンプルなスクリプトを開発できます。つまり、SystemTap はツールというよりも、独自のカーネル固有のフォレンジックおよび監視ツールの開発を可能にするシステムといえます。
使いやすさ
SystemTap を使用すると、カーネルを再コンパイルしたり、システムを再起動したりせずに、カーネルのアクティビティーを監視できます。