25.7. イーサネットインターフェース上のファイバーチャネルの設定

ファイバーチャネルオーバーイーサネット (FCoE) インターフェースのセットアップと導入には、2 つのパッケージが必要です。
  • fcoe-utils
  • lldpad
これらのパッケージがインストールされた後は、以下の手順を実行して仮想 LAN (VLAN) 上で FCoE を有効にします。

手順25.4 FCoE を使用するためのイーサネットインターフェースを設定

  1. FCoE をサポートするイーサネットデバイスの名前に、既存のネットワークスクリプト (例:/etc/fcoe/cfg-eth0) をコピーして、新規の VLAN を設定します。これにより、設定するデフォルトのファイルが提供されます。FCoE デバイスがethX である場合、以下を実行します。
    # cp /etc/fcoe/cfg-eth0  /etc/fcoe/cfg-ethX
    必要に応じて、cfg-ethX の内容を変更してください。ハードウェア DCBX クライアントを実装するネットワーキングインターフェースの場合、DCB_REQUIREDno に設定する必要があることに注意してください。
  2. 起動中にデバイスが自動的にロードするように設定するには、対応する /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX ファイル内でONBOOT=yes を設定します。たとえば、FCoE デバイスが eth2 の場合、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth2 と編集します。
  3. 以下のコマンドを使用して、データセンターブリッジングデーモン (dcbd) を開始します。
    # /etc/init.d/lldpad start
    
  4. ハードウェア DCBX クライアントを実装するネットワーキングインターフェースの場合は、このステップを省略し、次に進んでください。
    ソフトウェア DCBX クライアントが必要なインターフェースの場合は、以下のコマンドを使用して、イーサネットインターフェース上のデータセンターブリッジングを有効にします。
    # dcbtool sc ethX dcb on
    
    次に、以下を実行してイーサネットインターフェース上で FCoE を有効にします。
    # dcbtool sc ethX app:fcoe e:1
    

    注記

    これらのコマンドは、イーサネットインターフェース用の dcbd の設定が変更されていなかった場合にのみ機能します。
  5. 以下を使用して、FCoE デバイスをロードします。
    # ifconfig ethX up
    
  6. 次のコマンドで FCoE を開始します。
    # service fcoe start
    
    構成中の他のすべての設定が正しければ、まもなく FCoE デバイスが表示されます。設定した FCoE デバイスを表示するには、以下を実行します。
    # fcoeadm -i
    
FCoE を使用できるようにイーサネットインターフェースを正しく設定したら、スタートアップ時に FCoE と lldpad が実行されるように設定することを推奨します。これを実行するには、以下のように chkconfig を使用します。
# chkconfig lldpad on
# chkconfig fcoe on

警告

ソフトウェアベースの DCB または LLDP は、DCB を実装する CNA 上では実行しないでください。
一部の CNA (Combined Network Adapters 結合ネットワークアダプター) はファームウェア内でデータセンターブリッジング (DCB) プロトコルを実装します。DCB プロトコルは、特定のネットワークリンク上に DCB のオリジネーターが 1 つだけ存在すると想定します。このことは、DCB または、Link Layer Discovery Protocol (LLDP) のより高いレベルのソフトウェア実装が、DCB を実装する CNA 上では無効にされる必要があることを意味します。

25.7.1. ファイバーチャネルオーバーイーサネット (FCoE) のターゲット設定

「イーサネットインターフェース上のファイバーチャネルの設定」 に示されるように、FCoE での LUN のマウントだけでなく、他のマシンへの FCoE での LUN エクスポートもサポートされています。

重要

次に進む前に、「イーサネットインターフェース上のファイバーチャネルの設定」 を参照して、基本的な FCoE 設定が完了しており、fcoeadm -i により、設定した FCoE インターフェースが表示されることを確認してください。

手順25.5 FCoE ターゲットの設定

  1. FCoE ターゲットの設定には、fcoe-target-utils パッケージとその依存関係のインストールが必要です。
    # yum install fcoe-target-utils
  2. FCoE ターゲットサポートは、LIO カーネルターゲットをベースにしており、userspace デーモンを必要としません。しかし、fcoe-target サービスで必要なカーネルモジュールをロードできるようにし、再起動時にも設定が保持されるようにする必要は依然としてあります。
    # service fcoe-target start
    # chkconfig fcoe-target on
  3. FCoE ターゲットの設定は、.conf を編集する一般的な方法ではなく、targetcli ユーティリティーを使用して行います。設定を保存して、システムを再起動した場合に復元できるようにします。
    # targetcli
    targetcli は階層構成のシェルで、シェルのノード間を移動するには cd を使用します。また、ls は現在の設定ノードまたはそれ以下の内容を表示します。その他のオプションについては、コマンド help を利用することもできます。
  4. ファイル、ブロックデバイスまたはパススルー SCSI デバイスを定義してバックストアとしてエクスポートします。

    例25.5 デバイス定義の例 1

    /> backstores/block create example1 /dev/sda4
    これで、/dev/sda4 ブロックデバイスにマッピングする example1 というバックストアが作成されます。

    例25.6 デバイス定義の例 2

    /> backstores/fileio create example2 /srv/example2.img 100M
    これで、指定のファイルにマッピングする example2 というバックストアが作成されます。このファイルが存在しない場合は作成されます。ファイルサイズには K、M、G の略語が使用され、バッキングファイルが存在しない場合にのみファイルサイズが必要です。

    注記

    グローバルの auto_cd_after_create オプションはデフォルトでオンになっており、Create コマンドを実行すると現在の設定ノードを新たに作成されたオブジェクトに変更します。これは、 set global auto_cd_after_create=false とすることで無効にできます。root ノードに戻るには cd / を使用してください。
  5. FCoE インターフェースで FCoE ターゲットインスタンスを作成します。
    /> tcm_fc/ create 00:11:22:33:44:55:66:77
    FCoE インターフェースがシステム上にある場合、create の後にタブ補完を行うと、使用可能なインターフェースが表示されます。このインターフェースがない場合は、fcoeadm -i でアクティブなインターフェースを表示するようにしてください。
  6. バックストアをターゲットインスタンスにマッピングします。

    例25.7 バックストアのターゲットインスタンスへのマッピング例

    /> cd tcm_fc/00:11:22:33:44:55:66:77
    /> luns/ create /backstores/fileio/example2
  7. FCoE イニシエーターからの LUN へのアクセスを許可します。
    /> acls/ create 00:99:88:77:66:55:44:33
    LUN が指定のイニシエーターにアクセスできるようになりました。
  8. exit とタイプするか、ctrl+D を入力して targetcli を終了します。
targetcli を終了すると、デフォルトで設定は保存されます。しかし、saveconfig コマンドを使って明示的に保存することもできます。
さらに詳しくは、targetcli の man ページを参照してください。