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10.2. キャッシュの設定

現在、Red Hat Enterprise Linux 6 は cachefiles キャッシュバックエンドのみを提供します。cachefilesd デーモンは cachefiles を開始し、管理します。/etc/cachefilesd.conf ファイルは、cachefiles によるキャッシュサービスの提供方法を制御します。このタイプのキャッシュバックエンドを設定するには、cachefilesd パッケージがインストールされている必要があります。
キャッシュバックエンドで最初に行うのはキャッシュとして使用するディレクトリーの設定です。これは、次のパラメーターを使用して設定します。
$ dir /path/to/cache
一般的に、キャッシュバックエンドディレクトリーは、以下のように /etc/cachefilesd.conf 内に /var/cache/fscache として設定されます。
$ dir /var/cache/fscache
FS-Cache は、/path/to/cache をホストするファイルシステムにキャッシュを保存します。ラップトップでは、root ファイルシステム (/) をホストのファイルシステムとして使用することが推奨されますが、デスクトップマシンの場合は、キャッシュ専用のディスクパーティションをマウントするより慎重に行ってください。
FS-Cache のキャッシュバックエンドで必要とされる機能に対応するファイルシステムには、以下のファイルシステムの Red Hat Enterprise Linux 6 実装が含まれます。
  • ext3 (拡張属性が有効)
  • ext4
  • BTRFS
  • XFS
ホストファイルシステムはユーザー定義の拡張属性に対応する必要があります。FS-Cache はこの属性を使用して、整合性のメンテナンス情報を保存します。ext3 ファイルシステム (つまり device) のユーザー定義の拡張属性を有効にするには、次のコマンドを実行します。
# tune2fs -o user_xattr /dev/device
または、ファイルシステムの拡張属性をマウント時に以下のように有効にすることもできます。
# mount /dev/device /path/to/cache -o user_xattr
キャッシュバックエンドは、キャッシュをホストしているパーティション上の一定の空き領域を維持することで動作します。空き領域を使用する他の要素に応じてキャッシュを増大および縮小し、root ファイルシステム (ラップトップなど) で安全に使用できるようにします。FS-Cache ではこの動作でデフォルト値を設定します。これは、キャッシュカリング制限 で設定できます。キャッシュカリング制限の設定に関する詳細は、「キャッシュカリング制限の設定」 を参照してください。
設定ファイルを置いたら、cachefilesd サービスを起動します。
# service cachefilesd start
起動時に cachefilesd が起動するように設定するには、root で次のコマンドを実行します。
# chkconfig cachefilesd on