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8.7. XFS ファイルシステムのバックアップと復元
XFS ファイルシステムのバックアップと復元には、
xfsdump
と xfsrestore
の 2 種類のユーティリティーが必要になります。
XFS ファイルシステムのバックアップまたはダンプを実行するには、
xfsdump
ユーティリティーを使用します。Red Hat Enterprise Linux 6 は、テープドライブや通常のファイルイメージへのバックアップに対応しています。また、同じテープへの複数ダンプの書き込みも可能です。xfsdump
ユーティリティーを使用すると、1 つのダンプを複数のテープにまたがらせることはできますが、通常のファイルに書き込めるのは 1 つのダンプのみになります。さらに、xfsdump
は増分バックアップに対応しているため、サイズ、サブツリーまたは inode フラグなどを使用してファイルをフィルターすることで、バックアップからファイルを除外することもできます。
増分バックアップに対応するため、
xfsdump
では ダンプのレベル を使って特定ダンプの比較対象となるベースダンプを決定します。ダンプレベル (0-9) は -l
オプションで指定します。フルバックアップを行うには、次のようにしてファイルシステム (/path/to/filesystem
) で レベル 0 のダンプを実行します。
# xfsdump -l 0 -f /dev/device /path/to/filesystem
注記
バックアップ先は
-f
で指定します。たとえば、テープドライブには通常 /dev/st0
がバックアップ先として使用されます。xfsdump
のダンプ先はテープドライブ、通常のファイル、またはリモートテープデバイスのいずれかにできます。
一方、増分バックアップでは最後の レベル 0 ダンプから変更があったファイルのみをダンプします。レベル 1 ダンプは。フルダンプ後に行なわれる最初の増分ダンプです。その次の増分ダンプは レベル 2 となり、最大レベルは レベル 9 です。レベル 1 ダンプをテープドライブに実行するには、次のようにします。
# xfsdump -l 1 -f /dev/st0 /path/to/filesystem
これとは反対に、
xfsrestore
ユーティリティーは xfsdump
で生成したダンプからファイルシステムを復元します。xfsrestore
ユーティリティーにはデフォルトの シンプル モードと 累積 モードの 2 種類があります。特定のダンプは、セッション ID または セッションラベル のいずれかを使って行なわれます。このため、ダンプの復元には対応するセッションの ID またはラベルが必要になります。すべてのダンプ (フルダンプと増分ダンプの両方) のセッション ID およびセッションラベルを表示するには、-I
オプションを使用します。
# xfsrestore -I
出力は以下のようになります。
例8.4 すべてのダンプのセッション ID とセッションラベル
file system 0: fs id: 45e9af35-efd2-4244-87bc-4762e476cbab session 0: mount point: bear-05:/mnt/test device: bear-05:/dev/sdb2 time: Fri Feb 26 16:55:21 2010 session label: "my_dump_session_label" session id: b74a3586-e52e-4a4a-8775-c3334fa8ea2c level: 0 resumed: NO subtree: NO streams: 1 stream 0: pathname: /mnt/test2/backup start: ino 0 offset 0 end: ino 1 offset 0 interrupted: NO media files: 1 media file 0: mfile index: 0 mfile type: data mfile size: 21016 mfile start: ino 0 offset 0 mfile end: ino 1 offset 0 media label: "my_dump_media_label" media id: 4a518062-2a8f-4f17-81fd-bb1eb2e3cb4f xfsrestore: Restore Status: SUCCESS
xfsrestore
のシンプルモード
シンプル モードを使用すると、ユーザーは レベル 0 のダンプからファイルシステム全体を復元することができます。レベル 0 ダンプのセッション ID (
session-ID
) を確認してから、次のコマンドを使って /path/to/destination
にファイルシステムの完全な復元を行います。
# xfsrestore -f /dev/st0 -S session-ID /path/to/destination
注記
ダンプの場所は
-f
オプションで指定し、復元するダンプの指定は -S
または -L
オプションで行います。セッション ID を指定するには -S
オプションを使用し、セッションラベルには -L
オプションを使用します。各ダンプのセッションラベルとセッション ID の両方を表示させるには -I
オプションを使います。
xfsrestore
の累積モード
xfsrestore
の 累積 モードを使用すると、レベル 1 から レベル 9 への復元など、特定の増分バックアップからのファイルシステムの復元を行うことができます。増分バックアップからのファイルシステムの復元は、-r
オプションを追加するだけで実行できます。
# xfsrestore -f /dev/st0 -S session-ID -r /path/to/destination
インタラクティブな操作
xfsrestore
ユーティリティーは、任意のダンプからの特定ファイルの抽出、追加、または削除を実行します。xfsrestore
をインタラクティブに使用する場合は以下のように -i
オプションを使用します。
xfsrestore -f /dev/st0 -i
xfsrestore
による指定デバイスの読み込みが終了すると、インタラクティブなダイアログが開始されます。このダイアログで使用できるコマンドは cd
、ls
、add
、delete
、および extract
などになります。コマンドの詳細な一覧については help
をご覧ください。
XFS ファイルシステムのダンプおよび復元方法についての詳細は、
man xfsdump
および man xfsrestore
をご覧ください。
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