25.16.2.2. replacement_timeout

replacement_timeout は、iSCSI レイヤーが実行中のコマンドを停止する前にタイムアウトになっているパス/セッションが再確立するまで待機する時間の長さを制御します。デフォルトの replacement_timeout 値は 120 秒です。
replacement_timeout を調整するには、/etc/iscsi/iscsid.conf を開いて以下の行を編集します。
node.session.timeo.replacement_timeout = [replacement_timeout]
/etc/multipath.conf 内の 1 queue_if_no_path オプションは、コマンドをマルチパスレイヤーにすぐに委ねるように iSCSI タイマーを設定します (dm-multipath を実装している iSCSI の設定」を参照)。この設定は、I/O エラーがアプリケーションに伝搬することを防ぐので、replacement_timeout は 15 秒から 20 秒に設定するのが適切でしょう。
replacement_timeout を低めに設定すると、(NOP-Out タイムアウト状態で) I/O は新しいパスにすぐに送信され、実行されます。その際に iSCSI レイヤーは停止したパス/セッションを再確立するよう試行します。すべてのパスがタイムアウトになるとマルチパスとデバイスマッパーレイヤーは、/etc/iscsi/iscsid.conf ではなく、/etc/multipath.conf の設定に基づいて内部的に I/O をキューに入れます。

重要

検討しているポイントがフェイルオーバーのスピードかセキュリティーかなどを問わず、replacement_timeout の推奨される値は、他の要素によって決まります。これらの要素には、ネットワーク、ターゲット、およびシステムのワークロードなどが含まれます。そのため、replacements_timeout に対する新たな設定を加える場合、これを徹底的にテストしてからミッションクリティカルなシステムに適用することが推奨されます。