第14章 LVM (論理ボリュームマネージャー)

LVM とは、ディスクの割り当て、ストライピング、ミラーリングおよび論理ボリュームのサイズ変更など、論理ボリュームの管理を行うツールです。
LVM を使って 1 つのハードドライブまたは複数のハードドライブのセットを 1 つまたは複数の 物理ボリューム に割り当てます。
/boot/ パーティションを除き、物理ボリュームは組み合わせて 論理ボリューム にすることができます。ブートローダーが論理ボリュームグループを読み込むことができないため、/boot/ パーティションを論理ボリュームグループ上に配置することはできません。root (/) パーティションが論理ボリュームにある場合は、/boot/ パーティションをボリュームグループ以外の場所に別途作成するようにしてください。
1 つの物理ボリュームを複数のドライブにまたがせることはできないため、複数のドライブにまたがせるには、LVM を使用してドライブごとに 1 つまたは複数の物理ボリュームを作成します。
論理ボリューム

図14.1 論理ボリューム

ボリュームグループは、/home/ などのマウントポイント、および ext2 や ext3 などのファイルシステムのタイプが割り当てられる複数の 論理ボリューム に区分けできます。「パーティション」の容量が一杯になった場合、ボリュームグループの空き領域を論理ボリュームに追加してパーティションのサイズを大きくすることができます。新しいハードドライブをシステムに追加する場合、ボリュームグループに追加することで論理ボリュームとなるパーティションのサイズを拡大できます。
論理ボリューム

図14.2 論理ボリューム

一方、ext3 ファイルシステムでシステムのパーティションを設定している場合、ハードドライブは指定サイズの複数パーティションに区分けされます。1 つのパーティションが一杯になってからは、そのパーティションのサイズを拡大するのは簡単ではありません。パーティションを別のハードドライブに移動させたとしても、元のハードドライブ領域を別のパーティションに再度割り当てるか、またはその領域を全く使用しないかのオプションを選択しなければなりません。

重要

LVM/LVM2 の章では LVM の GUI 管理ツールの使い方について焦点を置いています (system-config-lvm)。クラスター化したストレージとクラスター化していないストレージでの LVM パーティションの作成と設定の総合的な詳細については、Red Hat が提供する 『論理ボリュームマネージャの管理』 を参照してください。
また Red Hat Enterprise Linux 6 の 『インストールガイド』 では、インストール時に LVM 論理ボリュームを作成し、設定する方法について説明しています。さらに詳しくは、Red Hat Enterprise Linux 6 『インストールガイド』 の 『LVM 論理ボリュームの作成』 のセクションを参照してください。

14.1. LVM2 とは

Red Hat Enterprise Linux 5 のデフォルトは LVM バージョン 2 (LVM2) です。LVM2 は 2.6 カーネルに含まれるデバイスマッパードライバーを使用します。LVM2 は、2.4 カーネルを実行する Red Hat Enterprise Linux バージョンからのアップグレードが可能です。