20.5. ACL を持つファイルシステムのアーカイブ作成

デフォルトでは、バックアップ操作時に dump コマンドが ACL を保存します。tar を使用してファイルまたはファイルシステムをアーカイブする場合は、--acls オプションを使用して ACL を保存します。同様にcp を使用して ACL を持つファイルをコピーするには、--preserve=mode オプションを入れて ACL が全体に確実にコピーされるようにします。さらに、cp-a オプション (-dR --preserve=all と同等) もバックアップ時にタイムスタンプ、SELinux コンテキストなどの情報と一緒に ACL を保存します。dumptar、または cp についてさらに詳しくは、それぞれの man ページを参照してください。
star ユーティリティーは、ファイルのアーカイブ生成に使用される点で tar ユーティリティーと似ています。しかし、一部のオプションは異なります。最も一般的に使用されるオプションの一覧については 表20.1「star のコマンドラインオプション」 を参照してください。すべての利用可能なオプションについては、man star を参照してください。このユーティリティーを使用するには star パッケージが必要になります。

表20.1 star のコマンドラインオプション

オプション 詳細
-c アーカイブファイルを作成します
-n ファイルを抽出しません。-x と併用すると、ファイルが行う抽出を表示します。
-r アーカイブ内のファイルを入れ替えます。ファイルはアーカイブファイルの末尾に書き込まれて、同じパスとファイル名を持つファイルを入れ替えます。
-t アーカイブファイルのコンテンツを表示します
-u アーカイブファイルを更新します。ファイルは、アーカイブにファイルが存在しない場合や、アーカイブ内にある同名のファイルよりも新しい場合はアーカイブの末尾に書き込まれます。このオプションは、アーカイブがファイルか、またはバックスペース可能な非ブロックテープの場合にのみ機能します。
-x アーカイブからファイルを抽出します。-U との併用で、アーカイブ内のファイルがファイルシステム上の対応するファイルよりも古い場合、ファイルは抽出されません。
-help 最も重要なオプションを表示します。
-xhelp 最も重要ではないオプションを表示します。
-/ アーカイブからファイルを抽出する際に、ファイル名から先頭のスラッシュを取り除きません。デフォルトでは、ファイルが抽出される際に先頭のスラッシュは取り除かれます。
-acl 作成または抽出時に、ファイルとディレクトリーに関連付けられているすべての ACL をアーカイブするか、または復元します。