25.16.3. iSCSI の root

iSCSI ディスクから直接 root パーティションにアクセスする場合は、iSCSI タイマーを設定し、iSCSI レイヤーからパスまたはセッションの再確立が複数回試行されるようにします。また、コマンドが SCSI レイヤーのキューにすぐに再度入れられないようにする必要があります。これは dm-multipath を実装する場合に行う作業と反対になります。
まず NOP-Out を無効にします。NOP-Out の間隔とタイムアウトをいずれもゼロにすると NOP-Out は無効になります。これを設定するには、/etc/iscsi/iscsid.conf ファイルを開いて次のように編集します。
node.conn[0].timeo.noop_out_interval = 0
node.conn[0].timeo.noop_out_timeout = 0
上記に合わせて、replacement_timeout には大きめの数値を設定します。これによりシステムのパスやセッションの再確立に要する待機時間が長くなります。replacement_timeout を調整するには、/etc/iscsi/iscsid.conf ファイルを開いて次のように編集します。
node.session.timeo.replacement_timeout = replacement_timeout
/etc/iscsi/iscsid.conf の設定が終了したら、影響を受けるストレージの再検出を行う必要があります。再検出によってシステムは /etc/iscsi/iscsid.conf で設定した新しい値を読み込み、その値を使用できるようになります。iSCSI デバイスの検出方法については、「iSCSI 相互接続をスキャンする」 を参照してください。

特定セッションのタイムアウトの設定

特定セッションに対してタイムアウトを設定し、それを非永続的にすることができます (/etc/iscsi/iscsid.conf ファイルを使用しない方法)。これを実行するには、次のコマンドを実行します (状況に応じて変数を変更してください)。
# iscsiadm -m node -T target_name -p target_IP:port -o update -n node.session.timeo.replacement_timeout -v $timeout_value

重要

root パーティションへのアクセスを必要とする iSCSI セッションには、本セクションに記載されている設定を行うことを推奨します。他のタイプのストレージへのアクセスを必要とする iSCSI セッション (つまり dm-multipath を使用するシステムの場合) については、dm-multipath を実装している iSCSI の設定」 を参照してください。