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18.2.2. マウントオプションの指定

追加のマウントオプションを指定するには、以下の形式でコマンドを実行します。
mount -o options device directory
複数のオプションを指定する場合は、コンマの後にスペースを挿入しないでください。挿入すると、mount はスペースに続く値を追加のパラメーターとして誤って解釈します。
表18.2「一般的なマウントオプション」 一般的なマウントオプションの一覧を提供します。利用可能なオプションの一覧は、「man ページドキュメント」 に記載の関連する man ページを参照してください。

表18.2 一般的なマウントオプション

オプション 詳細
async ファイルシステム上での非同期の入/出力を許可します。
auto mount -a コマンドを使用したファイルシステムの自動マウントを許可します。
defaults async,auto,dev,exec,nouser,rw,suid のエイリアスを指定します。
exec 特定のファイルシステムでのバイナリーファイルの実行を許可します。
loop イメージをループデバイスとしてマウントします。
noauto mount -a コマンドを使用したファイルシステムの自動マウントをデフォルトの動作として拒否します。
noexec 特定のファイルシステムでのバイナリーファイルの実行は許可しません。
nouser 普通のユーザー (つまり root 以外のユーザー) によるファイルシステムのマウントおよびアンマウントは許可しません。
remount ファイルシステムがすでにマウントされている場合は再度マウントを行います。
ro 読み取り専用でファイルシステムをマウントします。
rw ファイルシステムを読み取りと書き込み両方でマウントします。
user 普通のユーザー (つまり root 以外のユーザー) によるファイルシステムのマウントおよびアンマウントを許可します。
使用例は、例18.3「ISO イメージのマウント」 を参照してください。

例18.3 ISO イメージのマウント

ISO イメージ (または一般的にはディスクイメージ) はループデバイスを使用することでマウントすることができます。Fedora 14 インストールディスクの ISO イメージが現在の作業ディレクトリーに存在し、/media/cdrom/ ディレクトリーが存在する場合は、root で以下のコマンドを実行してイメージをこのディレクトリーにマウントします。
~]# mount -o ro,loop Fedora-14-x86_64-Live-Desktop.iso /media/cdrom
ISO9660 は設計上、読み取り専用のファイルシステムになっていることに注意してください。