25.16.2. dm-multipath を実装している iSCSI の設定

dm-multipath を実装している場合、コマンドをマルチパスレイヤーにただちに委ねるよう iSCSI タイマーを設定することをお勧めします。次の行を /etc/multipath.conf ファイル内にある device { の下にネストさせます。
features		"1 queue_if_no_path"
これにより、dm-multipath 層ですべてのパスが失敗すると I/O エラーが再試行され、キューに入れられます。
SAN に問題がないことを監視するため iSCSI タイマーをさらに調整する必要性が生じる場合があります。設定できる iSCSI タイマーには NOP-Out の間隔、 NOP-Out のタイムアウト および replacement_timeout などがあります。これらについては次のセクションで説明します。

25.16.2.1. NOP-Out インターバル/タイムアウト

SAN に関する問題の監視を支援するために、iSCSI レイヤーは各ターゲットに NOP-Out 要求を送信します。NOP-Out 要求がタイムアウトになる場合には、iSCSI レイヤーは実行中のコマンドを停止して、SCSI レイヤーに対し、可能な時点にそれらのコマンドを再度キューに入れるように指示することで対応します。
dm-multipath が使用されている場合、SCSI レイヤーが実行中のコマンドを停止して、それらのコマンドをマルチパスレイヤーに委ねます。次に、マルチパスレイヤーは別のパス上でこれらのコマンドを再試行します。dm-multipath が使用されていない 場合には、これらのコマンドは 5 回まで再試行されてから完全に停止します。
NOP-Out 要求のインターバル (間隔) はデフォルトで 10秒です。これを調節するには、/etc/iscsi/iscsid.conf を開いて以下の行を編集します。
node.conn[0].timeo.noop_out_interval = [interval value]
インターバルが設定されると、iSCSI レイヤーはその [interval value] 秒ごとに各ターゲットに対して NOP-Out 要求を送信します。
デフォルトでは、NOP-Out 要求は 10秒[11] でタイムアウトになります。これを調節するには、/etc/iscsi/iscsid.conf を開いて以下の行を編集します。
node.conn[0].timeo.noop_out_timeout = [timeout value]
これは、iSCSI レイヤーが [timeout value] 秒後に NOP-Out 要求をタイムアウトさせるように設定します。
SCSI エラーハンドラー
SCSI エラーハンドラーが実行中の場合は、あるパス上で実行中のコマンドは、そのパス上で NOP-Out 要求がタイムアウトになってもすぐには停止しません。その代わりに、これらのコマンドは replacement_timeout 秒の 経過後 に停止します。replacement_timeout についてさらに詳しくは、replacement_timeout を参照してください。
SCSI エラーハンドラーが実行中であるかどうかを確認するには、以下を実行します。
# iscsiadm -m session -P 3


[11] Red Hat Enterprise Linux 5.4 以前は、デフォルトの NOP-Out 要求のタイムアウトは 15 秒でした。