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15.9. GVFS メタデータの使用
GVFS
では、メタデータの保管が、特定ファイルにバインドされた単純なキー/値のペアのセットとして実装されます。そのため、アイコンの位置、最後に再生された場所、ドキュメントの場所、メール、メモなど、ランタイム情報用に設計された小規模なデータを保存するためのユーザーまたはアプリケーション用のツールがあります。
ファイルまたはディレクトリーが移動される際は常に、メタデータも適宜移動するため、メタデータはそれぞれのファイルに接続されたままの状態になります。
GVFS
はすべてのメタデータをプライベートに保存するため、データはマシン上でのみ利用可能になります。ただし、GVFS
マウントおよびリムーバブルメディアも追跡対象になります。
注記
リムーバブルメディアは、
/media
ディレクトリーではなく、/run/media/
にマウントされるようになります。
メタデータを表示し、操作するには、以下いずれかを使用します。
- gvfs-info コマンド
- gvfs-set-attribute コマンド
- その他ネイティブ GIO で属性を使用する方法。
以下の例では、カスタムメタデータ属性が設定されています。特定の gvfs-info 呼び出しと、移動または名前変更後のデータ永続性間の違いに注意してください (gvfs-info コマンド出力に留意してください)。
例15.5 カスタムメタデータ属性の設定
$ touch /tmp/myfile $ gvfs-info -a 'metadata::*' /tmp/myfile attributes: $ gvfs-set-attribute -t string /tmp/myfile 'metadata::mynote' 'Please remember to delete this file!' $ gvfs-info -a 'metadata::*' /tmp/myfile attributes: metadata::mynote: Please remember to delete this file! $ gvfs-move /tmp/myfile /tmp/newfile $ gvfs-info -a 'metadata::*' /tmp/newfile attributes: metadata::mynote: Please remember to delete this file!