Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux

13.10. ノート PC を閉じた際にコンピューターがサスペンドしないようにする

ノート PC を閉じると、コンピューターは節電のためサスペンドします。この動作の設定を変更すると、ノート PC を閉じてもサスペンドしないようにすることができます。
警告
マシンによっては、特にバックパックなど狭いところに入れた状態でノート PC を閉じたまま作動させ続けるとオーバーヒートしてしまう場合があります。このため、サスペンドにするデフォルト設定を変更する場合は、ご自分の状況に適したものかを検討してください。

手順13.10 ノート PC を閉じた際のスイッチ設定

  1. /etc/systemd/logind.conf ファイルを開いて編集します。
  2. ファイルで HandleLidSwitch=suspend 行を探します。開始時に # 文字で引用されている場合は、引用符を解除されます。
    この行がファイルにない場合は、行を追加します。
  3. デフォルトの suspend パラメーターを に置き換えます。
    • lock ロックする画面
    • ignore 何もしない場合は、
    • poweroff コンピューターをオフにする場合。
    以下に例を示します。
    [Login]
    HandleLidSwitch=lock
  4. 変更を保存してエディターを終了します。
  5. 次のコマンドを実行して、次回の再起動時に変更が保存されるようにします。
    # systemctl restart systemd-logind.service
    警告
    サービスを強制的に再起動すると、ログインしているデスクトップユーザーの現在実行中の GNOME セッションが割り込まれることに留意してください。これにより、ユーザーが保存していないデータは削除される可能性があります。
/etc/systemd/logind.conf ファイルの詳細は、logind.conf (5) の man ページを参照してください。