10.5. デスクトップ背景のカスタマイズ

dconf ユーティリティーを使用して、デフォルト背景を設定したり、背景を追加したり、複数の背景を追加したりすることができます。
システムのユーザーがこれらの設定をデフォルトから変更することを許可されていない場合、システム管理者は locks ディレクトリーを使って設定をロックする必要があります。ロックしない場合は、各ユーザーはそれぞれの設定に合わせて設定をカスタマイズすることができます。詳細は、「特定の設定のロックダウン」 を参照してください。

10.5.1. デフォルトデスクトップ背景のカスタマイズ

org.gnome.desktop.background スキーマの関連する GSettings キーを設定して、デフォルトのデスクトップ背景とその外観を設定することができます。
GSettings についての詳細は、9章GSettings および dconf を使用したデスクトップの設定 を参照してください。

手順10.10 デフォルト背景の設定

  1. /etc/dconf/db/local.d/00-background にマシン全体の設定の local データベースを作成します。
    # Specify the dconf path
    [org/gnome/desktop/background]
    
    # Specify the path to the desktop background image file
    picture-uri='file:///usr/local/share/backgrounds/wallpaper.jpg'
    # Specify one of the rendering options for the background image:
    # 'none', 'wallpaper', 'centered', 'scaled', 'stretched', 'zoom', 'spanned'
    picture-options='scaled'
    # Specify the left or top color when drawing gradients or the solid color
    primary-color='000000'
    # Specify the right or bottom color when drawing gradients
    secondary-color='FFFFFF'
  2. ユーザーが設定を変更することを防ぐために、/etc/dconf/db/local.d/locks/background でユーザーの設定を上書きします。
    # List the keys used to configure the desktop background
    /org/gnome/desktop/background/picture-uri
    /org/gnome/desktop/background/picture-options
    /org/gnome/desktop/background/primary-color
    /org/gnome/desktop/background/secondary-color
    詳細情報については、「特定の設定のロックダウン」 を参照してください。
  3. システムデータベースを更新します。
    # dconf update
  4. ユーザーは、システム全体の設定が有効になる前にログアウトしてから再度ログインする必要があります。

10.5.2. 背景の追加

追加の背景をシステム上のユーザーに利用可能にすることができます。
  1. org.gnome.desktop.background スキーマ で追加の背景の外観を指定する filename.xml ファイルを作成します (ファイル名に関する要件はありません)。以下は最も頻繁に使用されるスキーマの一覧です。

    表10.1 org.gnome.desktop.background スキーマの GSettings キー

    キー名設定可能な値説明
    picture-options"none"、"wallpaper"、"centered"、"scaled"、"stretched"、"zoom"、"spanned"wallpaper_filename で指定した画像をどのように描画するか設定します。
    color-shading-type"horizontal"、"vertical"、および "solid"背景の色調をどのように変化させるか設定します。
    primary-colordefault: #023c88グラデーション時の左側または上側の色、あるいは単色時の色です。
    secondary-colordefault: #5789caグラデーション時の右側または下側の色です。単色時には使用されません。
    オプションの一覧情報は、dconf-editor GUI または gsettings コマンドラインユーティリティーで参照できます。詳細は、「デスクトップアプリケーションの GSettings 値の参照」 を参照してください。
  2. filename.xml ファイルを /usr/share/gnome-background-properties/ ディレクトリーに保存します。
ユーザーが右上にある名前をクリックして 設定 を選択し、表の パーソナルセクションで 背景 を選択すると、利用可能な新規の背景が表示されます。
サンプルを参照して org.gnome.desktop.background GSettings キーが実際にどのように実装されるかを確認してください。

例10.4 追加の背景ファイル

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE wallpapers SYSTEM "gnome-wp-list.dtd">
<wallpapers>
  <wallpaper deleted="false">
    <name>Company Background</name>
    <name xml:lang="de">Firmenhintergrund</name>
    <filename>/usr/local/share/backgrounds/company-wallpaper.jpg</filename>
    <options>zoom</options>
    <shade_type>solid</shade_type>
    <pcolor>#ffffff</pcolor>
    <scolor>#000000</scolor>
  </wallpaper>
</wallpapers>
1 つの設定ファイルに、複数の <wallpaper> 要素を指定して複数の背景を追加することができます。
2 つの <wallpaper> 要素を含み、2 つの異なる背景を追加する .xml ファイルの例については以下を参照してください。

例10.5 2 つの壁紙要素を含む追加の背景ファイル

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE wallpapers SYSTEM "gnome-wp-list.dtd">
<wallpapers>
  <wallpaper deleted="false">
    <name>Company Background</name>
    <name xml:lang="de">Firmenhintergrund</name>
    <filename>/usr/local/share/backgrounds/company-wallpaper.jpg</filename>
    <options>zoom</options>
    <shade_type>solid</shade_type>
    <pcolor>#ffffff</pcolor>
    <scolor>#000000</scolor>
  </wallpaper>
  <wallpaper deleted="false">
    <name>Company Background 2</name>
    <name xml:lang="de">Firmenhintergrund 2</name>
    <filename>/usr/local/share/backgrounds/company-wallpaper-2.jpg</filename>
    <options>zoom</options>
    <shade_type>solid</shade_type>
    <pcolor>#ff0000</pcolor>
    <scolor>#00ffff</scolor>
  </wallpaper>
</wallpapers>

10.5.3. スクリーンシールドの設定

スクリーンシールド は、システムがロックされるとすぐに下にスライドする画面です。これは org.gnome.desktop.screensaver.picture-uri GSettings キーによって制御されます。GDM は独自の dconf プロファイルを使用するため、そのプロファイルの設定を変更することによりデフォルトの背景を設定できます。
GSettings および dconf についての詳細は、9章GSettings および dconf を使用したデスクトップの設定 を参照してください。

手順10.11 スクリーンシールドへのロゴの追加

  1. /etc/dconf/db/gdm.d/01-screensaver にマシン全体の設定の gdm データベースを作成します。
    [org/gnome/desktop/screensaver]
    picture-uri='file:///opt/corp/background.jpg'
    /opt/corp/background.jpg を、スクリーンシールドとして使用する画像ファイルへのパスに置き換えます。
    サポートされる形式は PNG、JPG、JPEG、および TGA です。画像のサイズは、画面のサイズに合わせる必要がある場合に調整されます。
  2. システムデータベースを更新します。
    # dconf update
  3. システムワイドの設定を有効にするには、ログアウトする必要があります。
次回の画面ロック時に、新規のスクリーンシールドが背景に表示されます。手前には時間、日付および曜日が表示されます。

10.5.3.1. スクリーンシールドが更新されなかったら?

システムデータベースを更新するために root として dconf update コマンドを実行していることを確認します。
背景が更新されていない場合は、GDM の再起動を試行します。詳細は、「GDM の再起動」 を参照してください。