第14章 RHEL for Edge イメージの管理

RHEL for Edge イメージを管理するために、以下のいずれかの管理タスクを実行することができます。

  • RHEL Web コンソールまたはコマンドラインで Image Builder を使用した RHEL for Edge イメージブループリントの編集
  • Image Builder コマンドラインを使用したコミット更新のビルド
  • RHEL for Edge イメージの更新
  • rpm-ostree リモートをノードに設定/ノードポリシーの更新
  • RHEL for Edge イメージの手動での復元、または greenboot を使用した自動的な復元

14.1. Image Builder を使用した RHEL for Edge イメージのブループリントの編集

RHEL for Edge イメージのブループリントを編集して、以下を実行することができます。

  • 必要となる可能性のある追加コンポーネントの追加
  • 既存コンポーネントのバージョンの変更
  • 既存コンポーネントの削除

14.1.1. RHEL Web コンソールで Image Builder を使用して RHEL for Edge のブループリントにコンポーネントを追加する

RHEL for Edge イメージのブループリントにコンポーネントを追加するには、以下の前提条件を満たしていることを確認してから、対応するブループリントを編集する手順に従ってください。

前提条件

  • RHEL システムで、RHEL Image Builder ダッシュボードにアクセス済みである。
  • RHEL for Edge イメージのブループリントを作成済みである。

手順

  1. RHEL Image Builder のダッシュボードで、編集するブループリントをクリックします。

    特定のブループリントを検索するには、フィルターテキストボックスにブループリント名を入力し、Enter をクリックします。

  2. ブループリントの右上で、Edit Packages をクリックします。

    Edit blueprints ウィザードが開きます。

  3. Details ページで、ブループリント名を更新し、Next をクリックします。
  4. Packages ページで、次の手順に従います。

    1. Available Packages で、フィルターテキストボックスに追加するパッケージ名を入力し、Enter をクリックします。

      コンポーネント名のリストが表示されます。

    2. > をクリックして、コンポーネントをブループリントに追加します。
  5. Review ページで Save をクリックします。

    ブループリントが新しいパッケージで更新されます。

14.1.2. Web コンソールで RHEL Image Builder を使用してブループリントからコンポーネントを削除する

RHEL Image Builder を使用して作成したブループリントから 1 つ以上の不要なコンポーネントを削除するには、次の前提条件を満たしていることを確認してから、手順に従ってください。

前提条件

  • RHEL システムで、RHEL Image Builder ダッシュボードにアクセス済みである。
  • RHEL for Edge イメージのブループリントを作成済みである。
  • RHEL for Edge のブループリントに 1 つ以上のコンポーネントを追加済みである。

手順

  1. RHEL Image Builder のダッシュボードで、編集するブループリントをクリックします。

    特定のブループリントを検索するには、フィルターテキストボックスにブループリント名を入力し、Enter をクリックします。

  2. ブループリントの右上で、Edit Packages をクリックします。

    Edit blueprints ウィザードが開きます。

  3. Details ページで、ブループリント名を更新し、Next をクリックします。
  4. Packages ページで、次の手順に従います。

    1. Chosen packages から < をクリックして、選択したコンポーネントを削除します。<< をクリックしてすべてのパッケージを一度に削除することもできます。
  5. Review ページで Save をクリックします。

    ブループリントが更新されます。

14.1.3. コマンドラインインターフェイスを使用した RHEL for Edge イメージのブループリントの編集

RHEL Image Builder のコマンドラインを使用して、RHEL for Edge イメージのブループリントの仕様を変更することができます。そのためには、以下の前提条件を満たしていることを確認してから、手順に従って対応するブループリントを編集してください。

前提条件

  • RHEL Image Builder コマンドラインにアクセスできる。
  • RHEL for Edge イメージのブループリントを作成済みである。

手順

  1. ローカルのテキストファイルにブループリントを保存 (エクスポート) します。

    # composer-cli blueprints save BLUEPRINT-NAME
  2. 選択したテキストエディターで BLUEPRINT-NAME.toml ファイルを編集し、変更を加えます。

    編集を終了する前に、ファイルが有効なブループリントであることを確認します。

  3. バージョン番号を大きくしてください。

    Semantic Versioning スキームを使用していることを確認してください。

    注記

    バージョンを変更しない場合、バージョンのパッチコンポーネントが自動的に増えます。

  4. コンテンツが有効な TOML 仕様かどうかを確認します。詳細は、TOML のドキュメントを参照してください。

    注記

    TOML のドキュメントはコミュニティーが提供しているため、Red Hat のサポート対象外となります。このツールの問題は、https://github.com/toml-lang/toml/issues から報告できます。

  5. ファイルを保存してエディターを閉じます。
  6. ブループリントを RHEL Image Builder サーバーにプッシュ (インポート) します。

    # composer-cli blueprints push BLUEPRINT-NAME.toml
    注記

    ブループリントを RHEL Image Builder サーバーにプッシュするときは、.toml 拡張子を含むファイル名を指定してください。

  7. RHEL Image Builder にアップロードされたコンテンツが編集内容と一致していることを確認します。

    # composer-cli blueprints show BLUEPRINT-NAME
  8. ブループリントに記載されているコンポーネントおよびバージョンと、その依存関係が有効かどうかを確認します。

    # composer-cli blueprints depsolve BLUEPRINT-NAME