6.2. RHEL Image Builder CLI を使用した Simplified イメージのブループリントの作成

簡略化された RHEL for Edge イメージのブループリントを作成するには、デバイスへの無人インストールを可能にするための device file の場所と、最初のデバイスクレデンシャルエクスチェンジを実行するための URL を使用してブループリントをカスタマイズする必要があります。また、ブループリントではユーザーとユーザーグループを指定する必要もあります。そのためには、以下の手順に従います。

手順

  1. TOML (Tom's Obvious, Minimal Language) 形式で、以下のコンテンツのプレーンテキストファイルを作成します。

    name = "simplified-installer-blueprint"
    description = "blueprint for the simplified installer image"
    version = "0.0.1"
    packages = []
    modules = []
    groups = []
    distro = ""
    
    [customizations]
    installation_device = "/dev/vda"
    
    [[customizations.user]]
    name = "admin"
    password = "admin"
    groups = ["users", "wheel"]
    
    [customizations.fdo]
    manufacturing_server_url = "http://10.0.0.2:8080"
    diun_pub_key_insecure = "true"
    注記

    ブループリントでの FDO のカスタマイズはオプションであり、エラーなしで RHEL for Edge Simplified Installer イメージをビルドできます。

    • name はブループリントの名前で、description は説明です。
    • 0.0.1 は、Semantic Versioning スキームに従って、バージョン番号に置き換えます。
    • モジュール には、イメージにインストールするパッケージの名前と、それに対応するバージョンの glob を記述します (例: パッケージ名 = "tmux"、対応するバージョンの glob = "2.9a")。現在、パッケージとモジュールには違いがないことに注意してください。
    • グループ は、イメージにインストールされるパッケージグループです (例: グループパッケージ anaconda-tools)。モジュールとグループがわからない場合は、空のままにします。
    • installation-device は、デバイスへの無人インストールを有効にするためのカスタマイズです。
    • Manufacturing_server_url は、最初のデバイスクレデンシャルエクスチェンジを実行するための URL です。
    • name は、イメージにログインするためのユーザー名です。
    • password は、任意のパスワードです。
    • groups は、任意のユーザーグループです ("widget" など)。
  2. ブループリントを RHEL Image Builder サーバーにプッシュ (インポート) します。

    # composer-cli blueprints push blueprint-name.toml
  3. 既存のブループリントを一覧表示して、作成したブループリントが正常にプッシュされて存在するかどうかを確認します。

    # composer-cli blueprints show blueprint-name
  4. ブループリントに記載されているコンポーネントおよびバージョンと、その依存関係が有効かどうかを確認します。

    # composer-cli blueprints depsolve blueprint-name