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18.13.2.7. 認証方法に基づいたアクセスの定義

bind ルールの authmethod キーワードは、サーバーに接続する際にクライアントが使用する認証方法を設定し、ACI を適用します。
auth キーワードでルールをバインドするには、以下の構文を使用します。
authmethod comparison_operator "authentication_method"
以下の認証方法を設定できます。
  • none: 認証は不要で、匿名のアクセスを表します。これがデフォルトになります。
  • simple: クライアントは、ディレクトリーにバインドするユーザー名とパスワードを提供する必要があります。
  • SSL: クライアントは、データベース、スマートカード、または他のデバイスのいずれかで TLS 証明書を使用してディレクトリーにバインドする必要があります。証明書ベースの認証の詳細は、「証明書ベースのクライアント認証の使用」を参照してください。
  • SASL: クライアントは、Simple Authentication and Security Layer (SASL) 接続を介してディレクトリーにバインドする必要があります。bind ルールでこの認証方法を使用する場合は、EXTERNAL などの SASL メカニズムも指定します。

例18.34 EXTERNAL SASL 認証方法を使用した接続でのみアクセスのみの有効化

接続が証明書ベースの認証メソッドまたは SASL を使用していない場合にサーバーへのアクセスを拒否するには、以下を実行します。
# ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x
dn: ou=People,dc=example,dc=com
changetype: modify
add: aci
aci: (version 3.0; acl "Deny all access without certificate"; deny (all)
 (authmethod = "none" or authmethod = "simple");)