Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Directory Server

14.4.2. 検索フィルターでの演算子の使用

検索フィルターの演算子は、属性と指定の検索値間の関係を設定します。人名検索では、演算子を使用して範囲を設定し、アルファベットのサブセット内の名字を返したり、ある数字以降の社員番号を返したりすることができます。
"(employeeNumber>=500)"
"(sn~=suret)"
"(salary<=150000)"
演算子は、音声検索や近似検索も可能で、不完全な情報でも効果的な検索ができ、特に国際化されたディレクトリーでは有効です。
検索フィルターで使用できる演算子が 表14.1「検索フィルター演算子」に一覧表示されています。これらの検索フィルターに加えて、特別なフィルターを指定して、望ましい言語の照合順序で動作させることができます。国際文字セットを持つディレクトリーを検索する方法は、「国際化されたディレクトリーの検索」を参照してください。

表14.1 検索フィルター演算子

検索タイプ 演算子 説明
等号 = 指定された値と完全に一致する属性値が含まれるエントリーを返します (例: cn=Bob Johnson
部分文字列 =string* string 指定の部分文字列が含まれる属性が含まれるエントリーを返します たとえば、cn=Bob* cn=*Johnson cn=*John* cn=B*John になります。アスタリスク (*) はゼロ (0) 以上の文字を示します。
以上 >= 指定された値以上の属性を含むエントリーを返します たとえば、build name >= alpha です
より小か等しい <= 指定された値以下の属性が含まれるエントリーを返します たとえば、builds name <= alpha のようになります
存在 =* 指定属性の 1 つ以上の値が含まれるエントリーを返します (例: cn=* telephoneNumber=* manager=*)
概算値 ~= 指定した属性を含むエントリーを、検索フィルターで指定された値とほぼ等しい値で返します。たとえば、cn~=suret l~=san fransico は cn=sarette l=san francisco を返す可能性があります。