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14.5.5. LDAP_BASEDN の使用

検索を容易にするには、LDAP_BASEDN 環境変数を使用して検索ベースを設定できます。これを行うと、検索ベースは -b オプションで設定する必要があります。環境変数の設定方法については、オペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
通常、LDAP_BASEDN をディレクトリーのサフィックスの値に設定します。ディレクトリーの接尾辞は、ディレクトリーのルート (最上位の) エントリーと等しいため、これにより、すべての検索はディレクトリーのルートエントリーから始まることになります。
たとえば、LDAP_BASEDNdc=example,dc=com に設定し、ディレクトリー内の cn=babs jensen を検索するには、以下のコマンドライン呼び出しを使用します。
# export LDAP_BASEDN="dc=example,dc=com"

# ldapsearch -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x "cn=babs jensen"
この例では、-s オプションがスコープの指定に使用されないため、sub のデフォルトスコープが使用されます。