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Red Hat Training
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19.5. パスワードの有効期限コントロールの概要
ユーザーが有効なパスワードを使用して Directory Server に認証し、パスワードの期限が切れたり、リセットする必要がある場合、サーバーは以下の LDAP コントロールをクライアントに送信します。
- 期限切れのコントロール (2.16.840.1.113730.3.4.4): パスワードの有効期限が切れていることを示しています。Directory Server は以下の状況でこの制御を送信します。
- パスワードの失効していますが、猶予のあるログインがなくなりました。サーバーは、Error 49 メッセージでバインドを拒否します。
- パスワードは失効していますが、自動ログインは引き続き利用できます。バインドが許可されます。
- cn=config エントリーで
passwordMustChange
を有効にし、管理者が変更した後にパスワードをリセットする必要があります。バインドが許可されますが、パスワードの変更以外の後続の操作では、Error 53 メッセージが表示されます。
- 期限切れコントロール (2.16.840.1.113730.3.4.5): パスワードが間もなく期限切れになることを示します。Directory Server は以下の状況でこの制御を送信します。
- このパスワードは、cn=config エントリーの
passwordWarning
属性に設定されたパスワード警告期間内に期限切れとなります。 - cn=config エントリーの
passwordSendExpiringTime
属性でパスワードポリシー設定オプションが有効になっている場合は、パスワードが警告期間内にいるかどうかにかかわらず、期限切れ制御が常に返されます。
- バインド応答制御 (1.3.6.1.4.1.42.2.27.8.5.1): この制御には、期限切れ間近のパスワードや、もうすぐ期限切れになるパスワードの状態に関する詳細な情報が含まれています。注記Directory Server は、クライアントが要求した場合に限りバインド応答制御を送信します。たとえば、ldapsearch を使用する場合は、
-e ppolicy
パラメーターをコマンドに渡してバインド応答制御を要求する必要があります。例19.1 Query でのバインド処理コントロールの要求
-e ppolicy
パラメーターを ldapsearch コマンドに渡すなどしてバインド応答制御を要求する場合、サーバーはアカウントの有効期限に関する詳細情報を返します。以下に例を示します。# ldapsearch -D "uid=user_name,dc=example,dc=com" -xLLL -W \ -b "dc=example,dc=com" -e ppolicy ldap_bind: Success (0); Password expired (Password expired, 1 grace logins remain)