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15.18.4. コマンドラインを使用した手動コンシューマーの初期化

コマンドラインを使用した手動コンシューマーの初期化は、非常に多くのエントリーを複製するサイト向けのコンシューマーの初期化の最速な方法です。ただし、手動によるコンシューマーの初期化プロセスは、オンラインコンシューマーの初期化プロセスよりも複雑です。Red Hat は、パフォーマンスに関する懸念事項によりオンラインプロセスが不適切な場合に常に手動プロセスの使用を推奨します。
サーバーを手動で初期化または再初期化するには、以下の 3 つの手順を実行します。
  1. レプリカ合意を作成します。
  2. サプライヤーサーバーのレプリカを LDIF ファイルにエクスポートします。
  3. サプライヤーレプリカの内容を持つ LDIF ファイルをコンシューマーサーバーにインポートします。

15.18.4.1. レプリカから LDIF へのエクスポート

レプリカデータベースを LDIF に変換するには、以下の 3 つの方法があります。
  • レプリカ合意の作成時に、Replication Agreement Wizard の Initialize Consumer ダイアログボックスで Create consumer initialization file を選択します
  • Directory Server Console から、Replication フォルダーでレプリカ合意を右クリックし、ポップアップメニューから Create LDIF File を選択します。
  • 「コマンドラインを使用した LDIF へのデータベースのエクスポート」 で説明されているように、export コマンドを使用してコマンドラインから実行します。コマンドラインツールで LDIF へのエクスポートは、データベースをレプリカとしてエクスポートするオプションを使用する必要があります。つまり、エクスポートされた LDIF には、LDIF のインポート時にコンシューマーを初期化する適切なエントリーが含まれていることを意味します。
    db2ldif スクリプトおよび db2ldif.pl スクリプトの場合、これは -r オプションになります。以下に例を示します。
    # db2ldif -r -n database1 -a /export/output.ldif
    cn=export,cn=tasks,cn=config エントリーの場合、これは nsExportReplica 属性です。
    #ldapmodify -a -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -x
    
     dn: cn=example export,cn=export,cn=tasks,cn=config
     changetype: add
     objectclass: extensibleObject
     cn: example export
     nsInstance: userRoot
     nsFilename: /home/files/example.ldif
     nsExportReplica: true