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19.7. パスワードなしのアクセスについてのアカウント可用性の確認

多くの場合は、Directory Server がユーザーアカウントの認証情報を返すため、クライアントは実際にそのユーザーとしてバインド (またはバインドを試行) します。また、バインドの試行には、ユーザー認証情報 (通常はパスワードまたは証明書) が必要です。Directory Server は、認証されていないバインドおよび匿名バインドを許可しますが、いずれのバインドもユーザーアカウント情報をすべて返しません。
クライアントが他の操作を行うために、ユーザーアカウントに関する情報、特にそのアカウントの認証を許可するかどうかの情報を必要とする場合がありますが、クライアントは Directory Server にそのユーザーアカウントの認証情報を持っていないか、または使用しています。基本的に、クライアントは、ユーザーアカウント情報 (アカウントにパスワードがある場合は、パスワードの有効期限情報を含む) を取得するために、認証情報なしで認証されたバインド操作を実行する必要があります。
Account Usability Extension Control を渡すと、ldapsearch でこれを行うことができます。このコントロールは、あたかも特定のユーザーに対して認証済みのバインド操作を行い、そのユーザーのアカウントステータスを返すかのように動作しますが、実際にはサーバーにバインドすることはありません。これにより、クライアントはそのアカウントがログインに使用できるかどうかを判断し、そのアカウント情報を PAM などの別のアプリケーションに渡すことができます。
たとえば、Account Usability Extension Control を使用すると、システムが Directory Server を ID バックエンドとして使用でき、認証操作が Directory Server の外部で実行されるスマートカードや SSH 鍵などのパスワードなしの認証方法を使用できます。