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B.4.2. 組織単位エントリーの指定

組織ユニットエントリーは、ディレクトリーツリー内のメジャーブランチポイントまたはサブディレクトリーを表すために使用されます。これらのサブツリーは、企業内の主要な、適度に静的なエンティティーに対応しています。例えば、ユーザーを含むサブツリーや、グループを含むサブツリーなどです。
エントリーに含まれる組織単位属性は、マーケティングやエンジニアリングなど、企業内の主要な組織を表す場合もあります。ただし、このスタイルは推奨されません。Red Hat はフラットなディレクトリーツリーの使用を強く推奨しています。
通常は、ディレクトリーツリー内に、複数の組織単位またはブランチがあります。
組織単位エントリーを定義する LDIF は、以下のように表示される必要があります。
dn: distinguished_name 
objectClass: top
objectClass: organizationalUnit
ou: organizational_unit_name
 list_of_optional_attributes 
...
以下は、LDIF 形式の組織単位エントリーの例です。
dn: ou=people,dc=example,dc=com
objectclass: top
objectclass: organizationalUnit
ou: people
description: Fictional example organizational unit
表B.3「組織単位エントリーの LDIF 要素」は、LDIF 形式の組織単位エントリーの各要素を定義します。

表B.3 組織単位エントリーの LDIF 要素

LDIF 要素 説明
dn: distinguished_name エントリーの識別名を指定します。DN が必要です。DN にコンマがある場合、コンマはバックスラッシュ (\) でエスケープする必要があります (例: dn: ou=people,dc=example,dc=com)。
objectClass: top 必須。top オブジェクトクラスを指定します。
objectClass: organizationalUnit organizationalUnit オブジェクトクラスを指定します。この行は、エントリーを organizational unit として定義します。このオブジェクトクラスで利用可能な属性の一覧は、Red Hat Directory Server 10 Configuration, Command, and File Referenceを参照してください
ou: organizational_unit_name 組織単位の名前を指定する属性。
list_of_attributes エントリーに保持する任意の属性の一覧を指定します。このオブジェクトクラスで利用可能な属性の一覧は、Red Hat Directory Server 10 Configuration, Command, and File Referenceを参照してください